研究課題
本研究は、“血管透過性抑制因子PGD2の産生制御を炎症病態の治療と損傷組織における血管再生に応用すること”を目的に行った。平成24年度は、以下の項目について明らかにした。1. PGD2産生制御機構の解明と応用: 膜たんぱく質であるCav-1のscaffoldingドメインの膜透過性ペプチドの作成に成功した。またこの膜透過性Cav-1の投与が単離血管内皮細胞のPGD2産生を抑制することを明らかにした。2. PG検出方法の確立: マウスのDSS誘発性腸炎やTNBS誘発性腸炎、アジュバンド誘発性リウマチモデルの尿中に排泄されるPG代謝産物の濃度測定を行い。この一部の代謝産物が、これの病態のマーカーとなる可能性があることを示すことができた。3. 慢性炎症病態への治療応用: PGD2受容体作動薬の連続投与が、マウスの腸炎やそれに続く発がんを抑えることを明らかにした。一方でマウスの肺線維症に対しては大きな治療効果を示さないことを明らかにした。4. 血管再生方法の確立:将来的な治療応用を見据え、新規PGD2受容体阻害剤のスクリーニング系を確立し、複数の候補物質の選択に成功した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Heart Vessels
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