研究課題/領域番号 |
22689054
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
掛田 崇寛 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (60403664)
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キーワード | 疼痛 / 甘味 / 鎮痛 / 性差 |
研究概要 |
甘味による一時的な痛覚抑制効果は、海外では新生児領域で応用が試みられているものの、それ以外の対象ではこれまで検証自体が十分におこなわれているとはいえない。本研究の目的は甘味による痛覚抑制効果がどのような鎮痛機序で発現に至るのかを、成人を対象に明らかにすることである。平成23年度は甘味による一時的な痛覚抑制効果が甘味強度に依存するものなのか否かを明らかにするため、昨年度に引き続き、高甘味度甘味料の1つを用いて痛覚刺激に対する影響について検証した。その結果、高甘味度甘味料による甘味刺激は無味に比べて痛覚受容を抑えるものの、庶糖の甘味に比べると痛みに対する効果が同等ではないことが示唆された。この研究結果に関しては国内専門学会で学会発表した。また、次年度には投稿ができるように追加データを収集するとともに、現在研究成果をまとめている状況にある。次に、成人女性では成人男性と比べて甘味による効果の発現に違いがあるという知見を得たことから、女性の月経周期に着目し、成人女性の痛覚感受性が月経周期によってどのような影響を受けるのかを検証した。この研究結果については、平成24年度に開催される国内学会にて報告する予定である。また、甘味による痛みに対する効果について、これまでに国内外を通じて明らかにされている研究成果や我々が明らかにした知見を国内の看護系学会(交流集会)を通じて紹介した。以上から、平成23年度は計画した研究を継続的に実施するとともに、データが収集できるにつれて得られた研究結果の報告をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでは研究データの収集に力を注いできたことから、論文での公表が十分に行なわれているわけではない。ただし、投稿及び査読に対応できるだけのデータの収集は継続的にその数が確保できるように努めてきている。よって、次年度はこれまでに取り組んだ研究を論文で公表できるように努力したい。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画にそって、継続して研究をおこなってきている。また、研究の進捗に応じて新たな着眼点や知見も得られはじめた。よって、次年度はこれまでに収集できた研究データを論文で公表するために、必要なデータ数を確保するとともに、収集データの整理及び論文作成を中心に展開していきたい。
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