縦断調査の結果、女性介護者は、介護をすることでストレスが増したり、睡眠時間が減少し、それらが睡眠の質の低下を介して、6年後の生活習慣病の集積へとつながっていた。そのため、女性介護者に対するストレス緩和や睡眠時間の確保のための支援が必要と考えられた。また、睡眠時間が減少したり、ストレスが増して疲れがとれないことは、女性介護者の6年後の精神的健康の悪化へもつながっていた。 男性介護者は、介護をすることで肯定的解釈や放棄諦めといったコーピングをつかいにくくなり、そのことが6年後の抑うつ性へとつながっていた。そのため、男性介護者に対するこれらのコーピングを取り入れる支援が必要と考えられた。
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