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2012 年度 実績報告書

木トランスデューサに基づく実用的な構造化文書変換の効率化と高信頼化

研究課題

研究課題/領域番号 22700008
研究機関電気通信大学

研究代表者

中野 圭介  電気通信大学, 先端領域教育研究センター, 准教授 (30505839)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード構造化文書変換 / プログラム検証 / 木トランスデューサ
研究概要

本研究課題は,木トランスデューサの理論を XML 文書などの構造化文書の変換に応用することを目標としている. 従来の研究では,構造化文書変換プログラムを木トランスデューサとよばれる計算モデルで表現することにより,そのプログラムに対する最適化 (効率化) ・検証 (高信頼化) などの分野において多くの成果が得られていたが,実際の構造化文書変換プログラムは木トランスデューサのように理論的に洗練された形式とは大きな隔たりがあるため,実用的ではないと批判されていた. 本研究課題は,この理論と実用の隔たりを埋めることが目的であった.
最終年度である平成24年度においては,最も広く使われてる構造化文書変換言語の一つであるXQuery言語のプログラムに対して,木トランスデューサへ変換するアルゴリズムについて研究を進めた. これにより,XQuery言語で記述されたプログラムに対する最適化や検証する枠組みが自動的に得られることが保証される. ただし,最適化や検証の対象となっていた木トランスデューサの表現力の限界により,XQuery言語のプログラム全体をカバーすることはできなかったが,XPathとよばれるXQueryプログラム記述の核となる機構については広く対応しており,十分実用的であることを確認した. また,木トランスデューサ理論における最近の成果として,変換プログラムの出力を圧縮する方法が提案されており,これについても本研究で確立した手法が直接応用可能であることが期待される.
さらに,平成24年度では,再帰的な木構造変換である木トランスデューサの拡張にあたるグラフ変換理論の応用についても研究を進めている.グラフ変換プログラムに対しても,構造化文書変換と同様に最適化と検証の両面に取り組み,この成果はモデル変換などのソフトウェア開発技術への応用も可能である.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Metamorphism in Jigsaw2013

    • 著者名/発表者名
      Keisuke Nakano
    • 雑誌名

      Journal of Functional Programming

      巻: 23(2) ページ: 161-173

    • DOI

      DOI:10.1017/S0956796812000391

    • 査読あり
  • [雑誌論文] GRoundTram: An Integrated Framework for Developing Well-Behaved Bidirectional Model Transformations2013

    • 著者名/発表者名
      Soichiro Hidaka, Zhenjiang Hu, Kazuhiro Inaba, Hiroyuki Kato, and Keisuke Nakano
    • 雑誌名

      Progress in Informatics

      巻: 10 ページ: 未定

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Context-Preserving XQuery Fusion2013

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Kato, Soichiro Hidaka, Zhenjiang Hu, Keisuke Nakano, and Yasunori Ishihara
    • 雑誌名

      Mathematical Structures in Computer Science

      巻: 未定 ページ: 未定

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 模倣に基づくグラフスキーマを利用したビュー更新可能性判定2012

    • 著者名/発表者名
      中野圭介, 日高宗一郎,胡振江,稲葉一浩,加藤弘之
    • 雑誌名

      コンピュータソフトウェア

      巻: 29 (2) ページ: pp.174-192

    • 査読あり
  • [学会発表] Shall We Juggle, Coinductively?2012

    • 著者名/発表者名
      Keisuke Nakano
    • 学会等名
      The Second International Conference on Certified Programs and Proofs (CPP 2012)
    • 発表場所
      Kyoto
    • 年月日
      20121213-20121215
  • [学会発表] Towards Certified Model Transformation2012

    • 著者名/発表者名
      Keisuke Nakano
    • 学会等名
      Atlanmod-BiG Joint workshop on Bidirectionality in Model Transformations
    • 発表場所
      Paris
    • 年月日
      20120916-20120917

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公開日: 2014-07-24  

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