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2011 年度 実績報告書

有向木詰め込み問題の新展開

研究課題

研究課題/領域番号 22700016
研究機関九州大学

研究代表者

神山 直之  九州大学, マス・フォア・インダストリ研究所, 准教授 (10548134)

キーワード有向グラフ / 有向木 / グラフ詰め込み / 配置問題
研究概要

本年度は有向木の詰め込みに関する新たな問題である重み付きの有向木の詰め込み関する研究を行った.Edmondsによって証明された通常の有向木の詰め込みに関する定理を重み付きの設定に拡張すると以下のようになる.辺に重みが付けられた根rを持つ有向グラフにおいて最小重み全域有向木をk個詰め込むことのできる必要十分条件はなにか/Edmondsの重み無し版の最大最小定理を拡張すると以下のような予想が得られる.最小重み全域有向木をk個詰め込むことのできる必要十分条件は,最小重み全域有向木に含まれる辺によって構成される部分グラフにおける任意のr-カットのサイズがk以上である.この予想はEdmondsの定理と同様,必要性は明らかである.さらに,この二つの条件の間に位置する以下の条件との関係はどのようになるのであろうか.任意のk-1個の辺を取り除いても最小重み全域有向木の重みが変わらない.この予想は,有向木と非常に似た離散構造である最短s-tパスにおいては成り立つため,この予想が有向木に対して成り立つと予想するのは非常に自然である,しかし,本年度はこれらの予想が一般に成り立たないことを示し,さらに部分的に予想が成り立つことを証明した.この結果は,さらに他の研究者による,最小重み全域有向木族の最小サイズの横断を求める問題に対するアルゴリズムを喚起するといった,有向木の詰め込み問題に対する新たな展開を生み出すことに成功したといえる.さらに,本年度は重み付きの特殊な場合であるランク付きの有向森を求める問題の一般化であるランク付きマトロイド交差問題に対するDM分解を用いた,二部グラフに対する既存のアルゴリズムの拡張も行った.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Robustness of minimum cost arborescences

    • 著者名/発表者名
      Naoyuki Kamiyama
    • 雑誌名

      Japan Journal of Industrial and Applied Mathematics

      巻: (未定)(採録決定)

    • 査読あり
  • [学会発表] 優先度制約付きマトロイド交差問題2012

    • 著者名/発表者名
      神山直之
    • 学会等名
      冬のLAシンポジウム
    • 発表場所
      京都大学(京都)
    • 年月日
      2012-02-01
  • [学会発表] Robustness of minimum cost arborescences2011

    • 著者名/発表者名
      Naoyuki Kamiyama
    • 学会等名
      22^<nd> International Symposium on Algorithms and Computation
    • 発表場所
      ワークピア横浜(神奈川)
    • 年月日
      2011-12-06
  • [学会発表] 最小費用有向木のロバスート性に関する研究2011

    • 著者名/発表者名
      神山直之
    • 学会等名
      日本応用数理学会2011年度年会
    • 発表場所
      同志社大学(京都)
    • 年月日
      2011-09-14

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公開日: 2013-06-26  

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