• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

細粒度3次元積層技術を用いた高速・低消費電力演算回路設計手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22700044
研究機関東北大学

研究代表者

江川 隆輔  東北大学, サイバーサイエンスセンター, 助教 (80374990)

キーワード3次元積層技術 / 演算回路 / TSV / 低消費電力 / 回路分割
研究概要

本研究の臼的を達成するために,以下の3つのサブテーマを設定し研究を遂行している.
(a)TSV実装技術の調査とTSVの電気特性解析・モデル化,
(b)3次元積層のための回路分割手法の確立
(c)細粒度三次元LSI積層技術を用いた算術演算回路の設計指針の検討
平成22年は(a)のTSVの解析・モデル化,および,(b)3次元積層の為の回路分割手法の開発に取り組み,本研究の基礎となる要素技術の検討,基本算術演算回路の設計を行った.
(a)に関しては,最新のTSV加工技術の研究・開発状況を調査し,これに基づき,これまで実現されてきたTSV,将来に実現可能になることが予想されるTSVの電気的特性を明らかに,SPICEシミュレーションにより評価を行った.また,(b)に関しては,整数加算回路,乗算回路を対象とした回路分割手法の検討を行った.最初に,演算回路の論理深度に基づく分割手法,入力信号分割による分割手法に関する検討を行った.これらの検討の結果,既存のTSVのRC遅延は,論理素子間を結ぶ微細な配線と比較して非常に大きいことから,クリティカルパス上にTSVを挿入することによって,最大遅延時間が増加する可能性があることを確認した.この結果に基づき,クリティカルパスを同一レイヤに配置する回路分割手法を提案し,その有効性を明らかにした.さらに,3次元積層技術の適用範囲の拡大を目的に,演算回路のみならならず,3次元積層技術をもちいたマルチベクトルプロセッサのアーキテクチャ設計の検討も行った.これらの成果を2件の国際会議論文,2件の研究会報告として発表した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Cache Partitioning Strategies for 3-D Stacked Vector Processors2010

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Funaya, Ryusuke Egawa, Hiroyuki Takizawa, Hiroaki Kobayashi
    • 雑誌名

      Proceedings of IEEE 3D System Integration Conference 2010

      巻: 1(CD-ROM) ページ: 1-6

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Design and Early Evaluation of 3-D Die Stacked Chip Multi-Vector Processors2010

    • 著者名/発表者名
      Ryusuke Egawa, Yusuke Funaya, Ryuichi Nagaoka, Akihiro Musa, Hiroyuki Takizawa, Hiroaki Kobayashi
    • 雑誌名

      Proceedings of IEEE 3D System Integration Conference 2010

      巻: 1(CD-ROM) ページ: 1-6

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 3次元積層型乗算器の回路分割手法に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      坂井一仁, 多田十兵衛, 江川隆輔, 小林広明, 後藤源助
    • 雑誌名

      信学技報ICD2010-125

      巻: vol.110,no.344 ページ: 153-158

  • [学会発表] 3次元積層技術を用いた乗算回路設計に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      多田十兵衛, 江川隆輔, 坂井一仁, 小林広明, 後藤源助
    • 学会等名
      再生可能集積システム時限研究会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2010-10-15

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi