本研究課題においては、まずオンチップ通信アーキテクチャ合成を最適化問題と捉え、実時間制約の下、チップ面積、消費エネルギー、あるいは性能を目的関数に組み込んだオンチップ通信アーキテクチャ合成問題を定義した。通信要求率が一定であると仮定した揚合に対して、オンチップ通信アーキテクチャ合成問題を定義した。実際にオンチップ通信アーキテクチャを合成するソフトウェアの開発を行い、提案手法に対する定量的な評価を行った。実アプリケーションを用いた定量的評価を行い、提案するオンチップ通信アーキテクチャ合成技術の有効性を示した。 本研究課題を遂行し、特定用途向けシステムに特化したオンチップ通信アーキテクチャを合成する技術を確立することで、現状ではオンチップ通信アーキテクチャの設計に費やしている人的費用を削減でき、開発費を削減できるようになった。また、オンチップ通信アーキテクチャを自動合成することで、設計のターンアラウンドタイムを削減でき、迅速に製品を市場に投入することができるようになった。オンチップ通信アーキテクチャ合成問題を最適化問題として捉えることで、対象とするシステムにおけるチップ面積、消費エネルギー、及び実行時間の下限を捉えることができるようになった。
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