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2010 年度 実績報告書

新世代全光網における経路・メディアアクセス制御技術の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22700073
研究機関岡山大学

研究代表者

福島 行信  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (00432625)

キーワード全光網 / 経路制御 / メディアアクセス制御 / 柔軟性 / TCP親和性 / トークン保持時間割当問題
研究概要

本年度はまず,マルチパスルーチングを実施することによりトラヒック変動に対する高い柔軟性を示す静的柔軟経路制御方式を対象として,TCPとの親和性を調査した.具体的には,単一送受信ホスト間で用いられる複数経路の間での遅延差および低遅延経路の割合がTCPスループットに及ぼす影響を調査した.その結果,遅延差が大きいほど,また,低遅延経路の割合が大きいほどTCPスループットはより低くなることを明らかにした.これらの知見に基づいて各送受信ホスト間で用いる経路の候補集合を適切に決定することにより,トラヒック変動に対する柔軟性とTCPとの親和性との両方を備えた静的経路制御方式の実現が期待できる.続いて,トークンパッシング型メディアアクセス制御方式を採用した光トレイルネットワークを対象として,そのスループット向上のために,トークン保持ノードにおいて通信チャネルの分割を実施することにより上流/下流チャネルでの並列データ転送を可能とするメディアアクセス制御方式を提案した,チャネル分割を実施しない通常方式との比較評価の結果,通信チャネル上の全ノードが終点ノードのみへデータ転送を行うトラヒックパターンではスループットの向上はみられなかったが,各ノード間の送信レートが互いに等しい一様なトラヒックパターンでは約1.6倍のスループットを,隣接ノード間のみでデータ転送を行うトラヒックパターンでは約1.9倍のスループットを提案方式が示すことを明らかにした.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 分割型光トレイルネットワークにおけるトークン保持時間の最適化2010

    • 著者名/発表者名
      福島行信
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告(NS2010-138)
    • 発表場所
      岡山大学(岡山県)
    • 年月日
      2010-12-17
  • [学会発表] マルチパスルーチングにおけるTCPの性能評価2010

    • 著者名/発表者名
      福島行信
    • 学会等名
      電子情報通信学会2010年ソサイエティ大会
    • 発表場所
      大阪府立大学(大阪府)
    • 年月日
      2010-09-16

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公開日: 2012-07-19  

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