研究課題
本年度の成果としては,最小連結支配集合問題に対し,非同期システム上で安全収束性を持つ,ユニットディスクグラフ上で近似比6の自己安定分散近似アルゴリズムを設計し,国際会議で発表した.これまでに設計したアルゴリズムは,同期システムを仮定しており,これは通常の分散システムにおいては強い仮定であるといえる.そこで,本年度は非同期システム上でも安全収束性および自己安定性を失わないよう,アルゴリズムを改良した.そして,その計算時間についてもラウンド数だけでなく,ステップ数も解析した.このステップ数は計算に必要なメッセージ通信回数を表わしている.また,記憶媒体を持たないロボットの集合問題に対して,アルゴリズムの設計を行い,論文誌で発表した.ロボット同士は自身のカメラで他のロボットの配置を確認し,移動を行い,通常のような通信は行わない.これは各計算機の機能を極限まで絞り込んだ時にどこまでの事ができるのかという興味に基づいている.一般に無線センサーネットワークのセンサーノードの機能は限られているので,このテーマも無関係ではないと考えている.
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)
IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences
巻: E96-A巻, 6号 ページ: 1072-1080
http://search.ieice.org/bin/summary.php?id=e96-a_6_1072