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2010 年度 実績報告書

パケットモニタリングを用いたDNSトラヒック解析による異常検知に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22700078
研究機関九州工業大学

研究代表者

中村 豊  九州工業大学, 情報科学センター, 准教授 (40346317)

キーワードDNS / 異常検知 / パケットモニタリング / トラヒック解析
研究概要

ネットワークを安定運用するためには、ネットワーク異常の早期発見が必要となる。これまでにもネットワークの異常検知に関しては様々な研究が行われてきている。本研究ではボット・ワームが利用するDNSを考慮した、DNSトラヒックの解析を行う事で、ネットワークの異常を検出することを目標とする。
1.パケットモニタモジュールの構築(中村)
パケットモニタモジュールでは、DNSトラヒックのパケットを計測するために、Berkeley Packet Filter(BPF)を用いたパケットキャプチャライブラリを用いた。このライブラリを用いることによって、IP層でのパケットが得られる。また、多くのUNIXプラットフォームで動作させることが可能となった。
2.DNSプロトコル解析モジュールの構築(中村)
DNSプロトコル解析モジュールではDNSパケット内のフィールド毎の解析を行った。このモジュールではDNSヘッダの各フィールドからquery、reply等の情報を取得している。プロトコル解析モジュールでは、まずQRフィールドを確認し、DNSパケットがqueryかreplyであるかを確認する。Queryであるなら、Opcodeから問い合わせのタイプを確認する。また、再帰問い合わせかどうかの確認も行う。その後、QNAME,TYPE,CLASSフィールドから、queryの内容を取得する。Replyの場合、RCodeから応答のタイプを確認する。また、AAフィールドから権威付き応答であるかどうかも確認する。その後、NAME,TYPE,CLASS等のフィールドよりreplyの内容を取得している。
3.統計データ報告モジュールの構築(中村)
統計データ報告モジュールでは共有メモリから統計データを取得している。このモジュールにより、パケットモニタ機能と視覚化・解析機能を分離することが可能となった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 多地点観測に基づくスキャン検知手法における候補リストの比較手法に関する検討2011

    • 著者名/発表者名
      東島慶、野林大起、中村豊、池永全志、阿部俊二、漆谷重雄、山田茂樹
    • 学会等名
      電子情報通信学会2011総合大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2011-03-14
  • [学会発表] 侵入検知とモニタリングシステムを組み合わせた異常トラヒックの自動保存2011

    • 著者名/発表者名
      中村豊、戸田哲也、井上純一、福田豊
    • 学会等名
      情報処理学会IOT研究会
    • 発表場所
      高知
    • 年月日
      2011-03-01
  • [学会発表] 多地点観測に基づくスキャン検知手法の提案2011

    • 著者名/発表者名
      東島慶、野林大起、中村豊、池永全志、阿部俊二、漆谷重雄、山田茂樹
    • 学会等名
      電子情報通信学会IA研究会
    • 発表場所
      高知
    • 年月日
      2011-03-01
  • [学会発表] 対障害を考慮したキャンパスLANの整備について2010

    • 著者名/発表者名
      中村豊、戸田哲也、福田豊
    • 学会等名
      平成21年度 情報教育研究集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2010-12-11

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公開日: 2012-07-19  

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