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2011 年度 実績報告書

感情推定に基づくライフログからの印象的なシーンの検索に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22700098
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

野宮 浩揮  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (80533116)

キーワードライフログ / マルチメディア検索 / 表情認識 / 機械学習
研究概要

ライフログの主な構成要素である映像データから,映像中の人物の表情を認識し,印象的であると考えられる,感情(表情)が表出しているシーンを検索するシステムを構築した.本年度は,映像の各フレームの画像に対して行った表情認識の結果を用いて,映像中から表情が表出しているシーンを特定し,検索結果として提示する手法を構成した.また,前年度に構築した表情認識手法では,映像からの表情表出シーン検出に適用する際に,認識速度が不十分と考えられたため,表情認識に使用する画像特徴量をより高速に求められるものに改善し,認識精度を落とすことなく,大幅に認識速度を向上させた.
さらに,ライフログを想定して,実際に日常生活の様子を収めた映像および映像中の表情表出シーンの情報を収めた検索用データベースを作成して,表情表出シーン検索の評価実験を行った.このライフログ映像には,自然に表出された表情や,微かな表情(表情表出時の顔面上の動きが比較的小さい表情)が多く含まれており,正確な表情認識を行うことが非常に難しかったため,検索対象の表情を笑顔に限定したものの,評価実験では,9割以上と高い適合率での表情表出シーン検索を行うことができた.
既存の表情認識に関する研究における評価実験では,多くの場合,意図的に表出された表情のみを含む映像データを対象としているのに対し,本研究では,自然に表出された表情を対象として,特に検索対象となりやすいと考えられる,笑顔の表出シーンを適切に検出できていることから,本研究は,ライフログ映像をはじめとした,人物を主体とする様々な映像に対する印象的なシーンの検索に対して有用であるといえる.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] アンサンブル学習を用いた効率的な映像からの表情表出シーン検出2012

    • 著者名/発表者名
      野宮浩揮、宝珍輝尚
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌

      巻: Vol.J95-D ページ: 193-205

    • 査読あり
  • [学会発表] Emotional Video Scene Detection from Lifelog Videos using Facial Feature Selection2012

    • 著者名/発表者名
      野宮浩揮
    • 学会等名
      4^<th> International Conference on Applied Human Factors and Ergonomics
    • 発表場所
      Hilton San Francisco Union Square(アメリカ合衆国)(発表確定)
    • 年月日
      2012-07-25
  • [学会発表] 表情表出シーン検出を用いたライフログ映像からの印象的なシーンの検索2012

    • 著者名/発表者名
      野宮浩揮
    • 学会等名
      日本データベース学会
    • 発表場所
      シーサイドホテル舞子ビラ神戸(兵庫県)
    • 年月日
      2012-03-05
  • [学会発表] ライフログ映像からの顔特徴点を用いた表情表出シーン検出手法の一検討2011

    • 著者名/発表者名
      野宮浩揮
    • 学会等名
      日本顔学会
    • 発表場所
      日本歯科大学(新潟県)
    • 年月日
      2011-09-23
  • [学会発表] 簡潔な顔特徴量の選択と統合による映像からの効率的な表情表出シーン検出2011

    • 著者名/発表者名
      野宮浩揮
    • 学会等名
      電子情報通信学会
    • 発表場所
      慶應大学(神奈川県)
    • 年月日
      2011-06-06

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公開日: 2013-06-26  

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