研究概要 |
XMLスキーマ更新やそれに伴う XML 文書変換を,情報保存の観点において適切に行うための手法を確立することを目指した。本研究では,問合せ保存と呼ばれる情報保存の一形式化に着目し,木変換器や木オートマトンなどを XML 文書に対する変換と問合せの形式モデルとして用いて問合せ保存性の問題定義を行った。そして,XML 文書変換と問合せが与えられたときに,変換前文書に対する問合せ結果を,変換後文書からでも取り出すことが可能な,変換後文書に対する問合せが存在するかを検査する手法と,実際に問合せ保存が満たされる場合に変換後文書に対する問合せを構成する方法を提案した。
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