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2011 年度 実績報告書

インターネットから幸福な生活情報を検索するための感情表現パターン知識ベースの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22700100
研究機関鳥取大学

研究代表者

徳久 雅人  鳥取大学, 工学研究科, 講師 (10274557)

キーワードインターネット高度化 / 情報検索 / 言語知識ベース / 生活改善 / 自然言語処理 / 観光情報 / 感情
研究概要

本研究はインターネットから幸福なライフスタイルに関する情報を選択的に閲覧する手法の基盤となる知識ベースの構築を目的とする.具体的には,人々の活動の様子について記述されたブログの文章を自動解析し,とりわけ,楽しい事柄を検索する技術の開発を行う.本技術により,人々が幸福な生活情報を得ることが容易になり,人々の満足度や意欲・理想の向上に繋がることを期待する.また,知識ベースという形式をとることで自然言語の意味処理のハードルを下げることを目指す.なお,実益を分かりやすくするために,実験を観光分析と関連させている.
平成23年度は,プログの文章から行動を抽出するための言語知識ベースの開発,感情推定のための言語知識ベースの強化,および,テキスト対話からの感情推定の実験を行った.
当初予定では,事態解析用知識ベースの新規開発を計画していたが,予備調査により,行動に関する事態に限定して開発を進めるべきと考え,行動抽出のための言語知識ベースを開発した.その結果,開発対象となる「行動を表す動詞」を得ると同時に体験談の分析に適用できることを実験により確認した.感情推定用知識ベースの強化は,感情推定を行う条件項目に対する改良であり,相反する価値のあるオブジェクトの事態解釈を可能にするものである.最後に,テキスト対話からの感情推定の実験は,当初の予定のとおり対話行為の解析を含むものである.教師有り機械学習SVMを用いて対話行為を解析するとともに,そこで得られる心的状態を感情推定に利用するものである.
対話行為の解析と文末表現の解析は,パターン知識よりも単語n-gram知識の方が利用し易いことが確認された.そこで,次年度は,行動を表す動詞の事態解析用知識ベースの開発,感情推定用知識ベースの強化の継続,および,事態対パターンの作成を中心に行う.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度は,申請時の平成23年度計画の達成促進のための準備的な研究であったが,平行して申請時の平成24年度計画の一部を実施した.すなわち,実施内容の一部入れ替えであるため,進展は計画のとおりである.

今後の研究の推進方策

申請時の平成23年度計画にて,事態解釈のための知識ベースの新規開発を設けていたが,事態の幅が広すぎるため,進展が難しかった.しかし,平成23年度の成果より,実益を得るために必要とされる事態の幅に目処を得た.そこで,平成24年度は,その範囲で知識ベースの新規開発を進めることにする.

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] 観光開発支援のためのブログ記事からの評判分析2011

    • 著者名/発表者名
      徳久雅人
    • 雑誌名

      観光と情報

      巻: 7 ページ: 85-98

    • 査読あり
  • [学会発表] 心的状態を考慮したテキスト対話からの情緒推定2012

    • 著者名/発表者名
      徳久雅人
    • 学会等名
      電子情報通信学会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2012-03-20
  • [学会発表] 観光開発のヒントをブログ記事から得るための支援技術~能動学習を用いる場合~2012

    • 著者名/発表者名
      謝花博
    • 学会等名
      言語処理学会
    • 発表場所
      広島市立大学
    • 年月日
      2012-03-16
  • [学会発表] SO-screoとバターン辞書を用いた情緒推定2012

    • 著者名/発表者名
      竹本翔
    • 学会等名
      言語処理学会
    • 発表場所
      広島市立大学
    • 年月日
      2012-03-15
  • [学会発表] 観光地における行動の自動分析に向けて2012

    • 著者名/発表者名
      山本拓未
    • 学会等名
      言語処理学会
    • 発表場所
      広島市立大学
    • 年月日
      2012-03-15
  • [学会発表] 感動を与える文の自動獲得と分析2012

    • 著者名/発表者名
      端大樹
    • 学会等名
      言語処理学会
    • 発表場所
      広島市立大学
    • 年月日
      2012-03-14
  • [学会発表] 情緒属性付き結合価パターン辞書により格要素の評価極性を考慮した情緒推定2011

    • 著者名/発表者名
      野口和樹
    • 学会等名
      電子情報通信学会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2011-10-11
  • [学会発表] 観光開発のヒントをブログ記事から得るための支援技術~SVMを用いる場合~2011

    • 著者名/発表者名
      徳久雅人
    • 学会等名
      観光情報学会
    • 発表場所
      北海商科大学
    • 年月日
      2011-06-11

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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