本研究は、多人数共同作業場面における、非言語行為主体の意図伝達メカニズム解明を目的とする。立体構造物の組み立て作業といった、音声対話やアイコンタクトなどの一般的な非言語行為要素の表出が少なく、物体操作などの触力覚による非言語的意図伝達が多く行われる場面を対象とする。このような場面では、視点の差異や物体形状理解の困難性が、意図表出や解釈の過誤の原因になっていると考えられる。そこで物体操作に伴う触力覚など多様な非言語モダリティを利用した、共同作業のインタラクションモデルの開発を目指す。同モデルにより意図伝達不全状況を検出し、作業空間の安全・安心の確保に寄与することを目標とする。
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