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2011 年度 実績報告書

机上作業におけるアンビエント情報環境のためのユーザ状況認識に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22700123
研究機関大阪大学

研究代表者

伊藤 雄一  大阪大学, 情報科学研究科, 准教授 (40359857)

キーワードアンビエント情報環境 / ユーザ状況認識 / オフィスチェア / 非装着・非侵襲
研究概要

ユーザの状況や状態を取得し,直接的・間接的にユーザが所望する様々な情報を提示することが可能なアンビエント情報環境が注目されており,本研究課題では,特にユーザの置かれている状況や状態を認識する技術の確立を目指し,机上作業中のユーザ状況を,ユーザに意識させることなく認識するために,非装着型の入力デバイスとして特殊な椅子を試作・評価し,ユーザ状況の認識・推定を試みている.昨年は,特にユーザの状況・状態を取得するための手段の確立を主題とし,センサを配置した椅子を試作し,評価実験によって評価した.その結果,一般のオフィスチェアと同じ座り心地で,100Hzの周波数で重心・重量を取得し,8名の被験者の机上作業11種類を70%の識別精度で認識できた.本年はこの椅子を実際の机上作業環境に配置し,1週間から2週間の長期間使用し,データ解析を行った.その結果,ユーザの姿勢が安定するまでに座り始めから10秒程度が必要なこと,ビデオと組み合わせることでその認識精度が向上することが分かった.一方,認識姿勢は「足を組む」や「突っ伏す」などある程度プリミティブな姿勢であり,我々が目指す「疲労」や「集中」といった高次のコンテキストであり,11種類の姿勢がどのコンテキストにマッチするかを検討し,その識別率を計算したところ約90%の識別率が得られ,有効性が示された.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 様々な椅子での重心・重量による姿勢識別率に関する検討2011

    • 著者名/発表者名
      池田和章, 伊藤雄一, 中島康祐, 尾上孝雄
    • 雑誌名

      ヒューマンインタフェース学会研究報告集

      巻: Vol.13, No.2 ページ: 33-38

  • [雑誌論文] FuSA2 Touch Display:大画面毛状マルチタッチディスプレイ2011

    • 著者名/発表者名
      中島康祐, 伊藤雄一, 築谷喬之, 藤田和之, 高嶋和毅, 岸野文郎
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌

      巻: 53 ページ: 1069-1081

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Ambient Suite : Enhancing Communication among Multiple Participants2011

    • 著者名/発表者名
      K.Fujita, Y.Itoh, H.Ohsaki, N.Ono, K.Kagawa, K.Takashima, S.Tsugawa, K.Nakajima, Y.Hayashi, F.Kishino
    • 雑誌名

      Proceedings of the International Conference on Advances in Computer Entertainment Technology (ACE2011)

      ページ: 25:1-25:8

    • 査読あり
  • [学会発表] 風精-気圧センサと風船を用いたタッチインタラクション検出2011

    • 著者名/発表者名
      池田和章, 林勇介, 中島康祐, 伊藤雄一, 尾上孝雄
    • 学会等名
      エンタテインメントコンピューティング2011
    • 発表場所
      東京未来館
    • 年月日
      2011-10-08

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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