22年度では具体的に次の3点について研究計画を立て、実施をした。 1.電子玩具への応用 この目的は初年度においてほぼ達成することができた、研究成果物を、教育メーカと連携し、一般販売することに成功した。ここでは通電型の身体接触検知手法電子玩具へ応用し、商品化したが、同時に他の手法における身体接触検知手法も実験しており、一部の成果を学会発表した。 2.人体通信方式身利用したセンサモジュールの開発 実際の実験、実装をおこない、プロトタイプを制作した。デバイス間において簡単な双方向通信(人体通信方式にて)を実現したが、本研究で目的とする人同士のふれあい検知という面において、センサの正確性が保証されておらず、改善が求められる。 3.冷温感ビデオゲームシステムの評価実験 実際に被験者実験左行い、論文としてまとめた。ユーザの冷温感覚呈示における反応速度やその知見についてまとめたもので、ビデオゲームインタラクションに必要な応答速度や温度変化量に着目して、まとめた内容である。本研究では様々な目的に応じた温冷呈示手法を示した。この内容は本年論文投稿予定。 以上の他、他の触覚提示手法やインタラクションに関して研究を実施した。特に動的アフォーダンスに着目した触覚研究に関する成果は今年度のSIGGRAPH Emerging Technologyに採択され、本研究の広がりが今後期待できる。
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