研究課題
本研究は、身振り手振りなどの身体性(身体のはたらき)を拡張した映像表現により、発表者と参加者が相互に引き込み合う手法を確立し、一体感、共有感が実感できるプレゼンテーションルームを開発することを目的としている。本年度はまず、発表者の強調・指示動作を拡張して、部屋全体で参加者を引き込むことを目的に、関連する先行研究をもとに各種デバイス、インタラクション手法の開発を行った。たとえば携帯型タッチスクリーンデバイスを用いた身体拡張型プレゼンテーション支援システムの開発では、情報機器を介することで、身体を拡張させるプレゼンテーションを実現し、既存のデバイスとの比較評価により有効性を明らかにした。また、身体的サーフェスプレゼンテーション支援のための関節モデルを導入した指示動作の解析を行い、人は注視点となる指示対象と利き目の位置でできる直線上に指先を出し、指示していることを明らかにした。また、プレゼンテーションルーム全体の開発に向けては、CGと指示棒デバイスで身体的インタラクションを促すプレゼンテーション支援システムなどの開発を行い、仮想空間と杖型指示棒デバイスを使用することで、場の盛り上げと身体的インタラクションを支援するプレゼンテーション支援システムを提案し、プロトタイプを開発しており、今後の部屋全体でのプレゼンテーション支援に向けての基盤を整備した。
すべて 2010 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)
Proceedings of the ACM International Conference on Interactive Tabletops and Surfaces 2010
ページ: 295-296
19th IEEE International Symposium in Robot and Human Interactive Communication Symposium Proceedings
ページ: 318-323
Proceedings of the 28th of the international conference extended abstracts on Human factors in computing
ページ: 3349-3354
http://hsi.ksc.kwansei.ac.jp/~yamamoto/