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2010 年度 実績報告書

触覚提示ディスプレイ併用型タッチパネルディスプレイの研究

研究課題

研究課題/領域番号 22700133
研究機関弓削商船高等専門学校

研究代表者

長井 弘志  弓削商船高等専門学校, 電子機械工学科, 助教 (70453206)

キーワードマルチモーダルインターフェース / ユーザインターフェース / 電子デバイス・機器 / ディスプレイ / 解析・評価
研究概要

タッチパネルは、入力座標の検出を行うセンサであり、視覚情報提示装置のディスプレイと組み合わせたタッチパネルディスプレイとして広く用いられている。既存のタッチパネルは、一般的なマウスと異なり「カーソル移動操作」と「項目決定操作」を区別して行うことができないため、マウス入力の代替として使用する場合、タッチパネルの長押による入力時間の差や座標の移動などで両操作を区別している。そこで、タッチパネルによる入力座標の検出で「カーソル移動操作」のみを行い、マウスによるクリック入力に相当するスイッチで「項目決定操作」を行うことができれば、マウス入力と同様の直観的な入力システムを実現することができると考える。
本研究では、マウス入力の代替として使用できるクリック感を伴うタッチパネルディスプレイを開発している。具体的には、本システムは、タッチパネルによる表面をなぞる「カーソル移動操作」入力とタッチパネルとディスプレイの間に設置したプッシュスイッチによるクリック入力を行う「項目決定操作」を区別して入力することができる。さらに、本システムと既存のタッチパネルディスプレイについて、1)「項目決定操作」のみを行うシングルクリック操作、2)「カーソル移動操作」と「項目決定操作」を同時に行うドラッグ操作、の比較評価実験を行った結果、シングルクリック操作とドラッグ操作共に本システムの方がクリック感があり、シングルクリック操作は既存システムの方が使いやすく、ドラッグ操作は本システムの方が使いやすいという評価を得た。
この評価結果は、今後開発するタッチパネルディスプレイにボタンの位置・形状などを物理的に提示する触覚提示ディスプレイを組み合わせた触覚提示ディスプレイ併用型タッチパネルディスプレイの有効性を示唆するものである。

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公開日: 2012-07-19  

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