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2011 年度 実績報告書

触覚提示ディスプレイ併用型タッチパネルディスプレイの研究

研究課題

研究課題/領域番号 22700133
研究機関弓削商船高等専門学校

研究代表者

長井 弘志  弓削商船高等専門学校, 電子機械工学科, 助教 (70453206)

キーワードマルチモーダルインターフェース / ユーザインターフェース / 電子デバイス・機器 / ディスプレイ / 解析・評価
研究概要

タッチパネルは,入力座標の検出を行うセンサであり,視覚情報提示装置のディスプレイと組み合わせて,タッチパネルディスプレイとして広く用いられている.タッチパネルディスプレイは,ソフトウェア上でボタンを作成することで,ボタンの数・位置・形状・配色などを自在に設定でき,常に使用者や使用目的に合った直感的なインタフェースを提示することができる.一方で,ハードウェア上のボタンは,ボタンの位置・形状などを手探りで認識でき,ボタンを直接目視しなくても押せるなどの特徴がある.これらから,タッチパネルディスプレイによるソフトウェアボタンにハードウェアボタンの特徴を組み合わせることで,両者の特長を生かしたインタフェースができると考える.本研究では,タッチパネルディスプレイにボタンの位置・形状などを物理的に提示する触覚提示ディスプレイを組み合わせた触覚提示ディスプレイ併用型タッチパネルディスプレイを開発している.触覚提示ディスプレイ併用型タッチパネルディスプレイは,ソフトウェア上でボタンの位置・形状などを自由に設定できると同時に,ハードウェア上のボタンの位置・形状などを手探りで認識することができるヒューマンマシンインタフェースである.具体的には,バイオメタル(電気を流すことで縮む,直径0.3mm程度の形状記憶合金製のワイヤー)を利用したプラスチック板の中央を膨らませるバイオメタル型と,小型ポンプと電磁弁によりエアバッグを膨らませるエアバッグ型の2種類の透明凸型触覚提示ディスプレイを開発し,タッチパネルディスプレイと組み合わせている.両型とも,PCからマイコンを制御することで,複数の透明な凸部を膨張させることができる.これまでに,反応時間,凸型高低,押下力などの各種性能評価により,実用に耐えうるシステムであることを示している.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の目的である,透明凸型触覚提示ディスプレイの開発に成功している.今後は,凸部の大きさや反応時間などを詰めていき,より使いやすい構成を目指す.

今後の研究の推進方策

反応時間,凸型高低、押下力などの各種性能評価や,既存のタッチパネルディスプレイとの比較評価など,被験者による評価を交えて行う.さらに,国内外の各種学会で本研究の成果を発表し,多数の研究者に研究の内容を報告するとともに,研究者の視点から研究の内容を評価してもらう,

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公開日: 2013-06-26  

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