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2012 年度 実績報告書

機械学習と探索技術を応用した人間の状況判断の支援

研究課題

研究課題/領域番号 22700136
研究機関東京大学

研究代表者

金子 知適  東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (00345068)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードゲーム情報学
研究概要

本研究課題では,人工知能の判断力が高度に訓練された人間の判断力に追いついた分野を対象に,計算機を用いて人間の判断を支援する手法を研究した.様々な状況で人間が判断を行う場合,現在の状況を認識し,起こりうる未来を予想し,起こりうる未来を比較検討したうえでどの行動を行うかを決定するとモデル化できる場合が多い.適切な判断を行うためには,それらすべてが正確である必要がある.本応募課題では,そのようなモデル化に基づいて計算機による分析を行い,未来予測の支援と,分析・判断の支援の両方を効果的に行うことを研究した.研究の題材としては,将棋・囲碁のような思考ゲームを選んだ.具体的には,公開されている棋譜の指手と計算機の判断の一致不一致の調査とその原因の解明に取り組み,人間の重視する判断基準と計算機のモデル(MinMax探索における評価値やモンテカルロ木探索の判断する勝率)との差をどのように扱うべきかについて知見を得た.これまでの成果の一部は,実際に試行中の将棋のリアルタイム解説システムに活用されており,実用性のさらなる向上が次の課題となる.ソフトウェアとしての成果は,引き続きオープンソースライブラリとして公開中であり,引き続き拡充予定である.研究期間が終了した後のことであるが,2013年4月に行われた将棋の電王戦第五局においてコンピュータ将棋の思考を可視化した試みが好評だったように,本研究課題を踏まえて更に発展させることは人とコンピュータの知的なコミュニケーションのありかたを探るうえで、継続して深めるべき重要なテーマである。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 最善手の予測に基づくゲーム木探索の分散並列実行2012

    • 著者名/発表者名
      金子 知適, 田中 哲朗
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌

      巻: 53(11) ページ: 2517--2524

  • [雑誌論文] コンピュータ将棋を用いた棋譜の自動解説と評価2012

    • 著者名/発表者名
      金子 知適
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌

      巻: 53(11) ページ: 2525--2532

  • [学会発表] Real Time Commentary System for Shogi2012

    • 著者名/発表者名
      T. Kaneko
    • 学会等名
      1st Workshop on Games and NLP (GAMNLP-12)
    • 発表場所
      Ishikawa Ongakudo (Kanazawa, Japan)
    • 年月日
      20121023-20121023
  • [学会発表] 個性を持った将棋プログラムを目指してー強くするという目標を達成した後にー2012

    • 著者名/発表者名
      松原 仁, 保木 邦仁, 伊藤 毅志, 山下 宏, 金子 知適
    • 学会等名
      CEDEC2012
    • 発表場所
      パシフィコ横浜 (横浜)
    • 年月日
      20120820-20120820
    • 招待講演
  • [図書] 人間に勝つコンピュータ将棋の作り方2012

    • 著者名/発表者名
      瀧澤武信,松原仁,小谷善行,鶴岡慶雅,山下宏,金子知適,保木邦仁,伊藤毅志,竹内章,篠田正人,古作登,橋本剛
    • 総ページ数
      304
    • 出版者
      技術評論社
  • [図書] コンピュータ将棋の進歩 6--プロ棋士に並ぶ--2012

    • 著者名/発表者名
      保木邦仁, 金子知適, 大槻知史, 鶴岡慶雅, 伊藤毅志, 岸本章宏, 松原 仁
    • 総ページ数
      144
    • 出版者
      共立出版

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公開日: 2014-07-24  

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