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2012 年度 実績報告書

動的環境における応用システムのための分散協調問題解決処理系の生成手法

研究課題

研究課題/領域番号 22700144
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

松井 俊浩  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60437093)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード協調問題解決 / マルチエージェント / 分散制約最適化 / 人工知能 / アルゴリズム
研究概要

本研究課題は,分散システムにおける複数の自律的な計算主体の協調動作に関する研究分野である,マルチエージェント・分散協調問題解決の応用と高度化のために,分散制約最適化手法の動的環境への適用手法や,分散協調アルゴリズムの合成のための手法および関連する知見を得ることを目的とする.
平成24年度においては,動的環境への適応における頑健性の拡張が期待される分散アルゴリズムに注目し,各エージェントが同等の処理を対称に実行するような解法の枠組みについて検討した.この枠組みにおける動的計画法に基づく解法に,木探索処理を導入した分散協調型の解法とその課題点を示した.
さらに,問題の生成から意思決定までの分散協調処理を統合する際に課題となる,複数の段階から構成される処理に起因するプロトコルの複雑さを軽減する方法に取り組んだ.ここでは,エージェントの意思決定における優先順位を解決する処理を,元の解法の評価値の計算に組み込み,箇別のプロトコルを併用すること無く暗に処理する方法について検討した.
問題や解法を形式的に操作する手法の一検討として,ジャンクション木と呼ばれるグラフ構造上で元の問題を解法に適するように変形する手法を改良し,エージェントのプライバシ情報の漏えいを軽減する手法を示した.
また,昨年度にケーススタディとして扱った資源割り当て問題において生じる,エージェント間の不平等な状況を軽減する手法を改良した.さらに,これらと異なる解法の検討として,ラグランジュ緩和と双対の概念に基づく解法の改良手法を示した.
これらの研究により得られた知見は,今後の分散協調型の最適化手法の生成,統合手法において一定の意義があると考えられる.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 限量記号付き分散制約最適化問題のための分散探索手法2013

    • 著者名/発表者名
      松井俊浩, Marius C. Silaghi, 平山勝敏, 横尾真, 松尾啓志
    • 雑誌名

      人工知能学会論文誌

      巻: 28(1) ページ: 43-56

    • DOI

      10.1527/tjsai.28.43

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 分散制約最適化問題の解法Max-Sumにおける評価関数の動的な変更手法2012

    • 著者名/発表者名
      川東 勇輝, 松井 俊浩, 松尾 啓志
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌

      巻: 53(11) ページ: 2419-2431

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Considering Equality on Distributed Constraint Optimization Problem for Resource Supply Network2012

    • 著者名/発表者名
      Toshihiro Matsui, Hiroshi Matsuo
    • 雑誌名

      Proc. the 2012 IEEE/WIC/ACM International Conference on Intelligent Agent Technology

      巻: 0 ページ: 25-32

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 分散ラグランジュ緩和プロトコルにおける局所情報にもとづく価格更新の効果2012

    • 著者名/発表者名
      浅野大介,松井俊浩,松尾啓志
    • 雑誌名

      第11回情報科学技術フォーラム(FIT2012)講演論文集

      巻: 2 ページ: 39-46

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Action-GDLにおける集中処理化と情報漏洩を考慮するJunction-Treeの変形手法2012

    • 著者名/発表者名
      岩下和真,松井俊浩,松尾啓志
    • 雑誌名

      第11回情報科学技術フォーラム(FIT2012)講演論文集

      巻: 2 ページ: 47-54

    • 査読あり
  • [学会発表] Considering Equality on Distributed Constraint Optimization Problem for Resource Supply Network2012

    • 著者名/発表者名
      Toshihiro Matsui, Hiroshi Matsuo
    • 学会等名
      The 2012 IEEE/WIC/ACM International Conference on Intelligent Agent Technology
    • 発表場所
      Macau
    • 年月日
      20121204-20121207
  • [学会発表] 分散制約最適化問題のための対称な協調探索アルゴリズムの検討2012

    • 著者名/発表者名
      松井俊浩, 松尾啓志
    • 学会等名
      合同エージェントワークショップ&シンポジウム (JAWS2012)
    • 発表場所
      掛川
    • 年月日
      20121024-20121026
  • [学会発表] 分散ラグランジュ緩和プロトコルにおける局所情報にもとづく価格更新の効果2012

    • 著者名/発表者名
      浅野大介,松井俊浩,松尾啓志
    • 学会等名
      第11回情報科学技術フォーラム(FIT2012)
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20120904-20120906
  • [学会発表] Action-GDLにおける集中処理化と情報漏洩を考慮するJunction-Treeの変形手法2012

    • 著者名/発表者名
      岩下和真,松井俊浩,松尾啓志
    • 学会等名
      第11回情報科学技術フォーラム(FIT2012)
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20120904-20120906
  • [学会発表] エージェント間のコスト配分の均衡を考慮する分散制約最適化手法の検討2012

    • 著者名/発表者名
      松井俊浩, 松尾啓志
    • 学会等名
      2012年度人工知能学会全国大会(第26回)
    • 発表場所
      山口
    • 年月日
      20120612-20120615

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公開日: 2014-07-24  

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