教育の情報化に対応した授業設計動的支援のためのオントロジー工学的アプローチ

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22700148
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 知能情報学
• 研究機関: 岡山大学
• 研究代表者: 笠井 俊信 岡山大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (80335570)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: オントロジー / 授業設計支援 / 教育の情報化 / 教授理論 / 学習理論

研究概要

本研究では,教師自身により深い内省を促すことで授業の改善方法に自ら気付かせることを目的とした支援システム FIMA-Lightを開発した.FIMA-Light は,OMNIBUS オントロジーに基づいて教師が設計した授業を解釈し,I_L event 分解木を自動的に生成する.この I_L event 分解木は教授・学習のシナリオを学習指導案よりも深く明確に教師の意図を表現することができる.I_L event 分解木による教授・学習シナリオ(授業の流れ)の表現に従って教師に思考させることによって,授業の質改善と教師の職能成長に有効であることが示された.

研究成果

• [雑誌論文] Contextualized Reflective Support in Designing Instruction Based on Both Theory and Practice (2011)
  • 著者名/発表者名: Toshi nobu KASAI, Kazuo NAGANO and Riichiro MIZOGUCHI
  • 雑誌名: In Proceedings of the Artificial Intelligence in Education (AIED2011) ページ: 481-483
  • 査読あり
• [雑誌論文] Yusuke HAYASHI, Toshi nobu KASAIand Riichiro MIZOGUCHI (2011)
  • 著者名/発表者名: Yusuke HAYASHI, Toshi nobu KASAIand Riichiro MIZOGUCHI
  • 雑誌名: In Proceedings of International Conference on Computers in Education (ICCE2011) ページ: 101-105
  • 査読あり
• [雑誌論文] Instructional Design Support System Based on Both Theory and Practice and Its Evaluation (2011)
  • 著者名/発表者名: Toshi nobu KASAI, Kazuo NAGANO and Riichiro MIZOGUCHI
  • 雑誌名: In Proceedings of International Conference on Computers in Education (ICCE2011) ページ: 1-8
  • 査読あり
• [雑誌論文] Ontological Modeling for Reflective Instructional Design: A Case Study on Modeling a Lesson Plan (2010)
  • 著者名/発表者名: Yusuke HAYASHI, Toshi nobu KASAIand Riichiro MIZOGUCHI
  • 雑誌名: In Proceedings of International Conference on Computers in Education (ICCE2010) ページ: 25-32
  • 査読あり
• [雑誌論文] Building an Ontology-Based System Which Supports the Instructional Design Process (2010)
  • 著者名/発表者名: Toshi nobu KASAI, Kazuo NAGANO and Riichiro MIZOGUCHI
  • 雑誌名: In Proceedings of International Conference on Computers in Education (ICCE2010) ページ: 51-55
  • 査読あり
• [学会発表] 理論・実践知識に基づく授業設計意図の自動解釈に向けて (2012)
  • 著者名/発表者名: 笠井俊信
  • 学会等名: 日本教育工学会第28回全国大会
  • 発表場所: 長崎
  • 年月日: 2012-09-17
• [学会発表] 領域非依存の授業設計支援システムの実践活用とその評価 (2012)
  • 著者名/発表者名: 笠井俊信
  • 学会等名: 2012 年度人工知能学会全国大会
  • 発表場所: 山口
  • 年月日: 2012-06-13
• [学会発表] 教師の授業設計意図の自動解釈に基づく授業設計支援～システム活用による授業改善・実践を通した有効性評価～ (2011)
  • 著者名/発表者名: 笠井俊信
  • 学会等名: 第63回人工知能学会ALST研究会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2011-11-19
• [学会発表] 指導案の自動解釈に基づく授業設計支援システムの実践活用 (2011)
  • 著者名/発表者名: 笠井俊信
  • 学会等名: 日本教育工学会第27回全国大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-09-19
• [学会発表] 授業設計における理論・実践の両知識に基づく文脈的内省支援 (2011)
  • 著者名/発表者名: 笠井俊信
  • 学会等名: 2011年度人工知能学会全国大会
  • 発表場所: 盛岡
  • 年月日: 2011-06-03
• [学会発表] 教授・学習理論に基づいた授業設計時の文脈的思考促し支援 (2010)
  • 著者名/発表者名: 笠井俊信
  • 学会等名: 日本教育工学会第26回全国大会
  • 発表場所: 愛知
  • 年月日: 2010-09-19
• [学会発表] 教授・学習理論に基づく教員の授業設計プロセス支援 (2010)
  • 著者名/発表者名: 笠井俊信
  • 学会等名: 2010 年度人工知能学会
  • 発表場所: 長崎
  • 年月日: 2010-06-09
• [図書] 教育工学とシステム開発 第1部 第2章 学習・教授知識の組織化とシステム開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 笠井俊信,他
  • 総ページ数: 27
  • 出版者: ミネルヴァ書房