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2011 年度 実績報告書

地図・罫線文書等を含むウェブデータを対象としたマイニング手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22700153
研究機関広島市立大学

研究代表者

鈴木 祐介  広島市立大学, 情報科学研究科, 助教 (10398464)

キーワード機械学習 / データマイニング / 知識発見
研究概要

平成23年度は次の課題に重点を置いて研究を行い,以下のような知見等を得た.
ウェブ上に存在する平面データの表現方法および、共通するパターンの発見に関する研究として平面図パターンのマイニング手法について考察を行った.平面図パターンは地図などの平面データを表現するのに適したデータ構造である.本研究では、平面図パターンと平面データの照合問題を解く照合アルゴリズムの改良とコンピュータ上での実装を行い,その評価実験を行った.
また過去の研究で,分子化合物等に共通するパターンを表現可能なBPOグラフパターン(ブロック保存型外平面的グラフパターン)というグラフパターンと、それに対する照合アルゴリズムを提案している.本研究では,BPOグラフパターンに対する照合アルゴリズムの実装と評価実験を行った.またBPOグラフパターンの応用について考察を行った.
さらに補可約グラフパターンという新しいグラフパターンの提案を行った.補可約グラフは1頂点のグラフから和および補をとるという2つの演算を再帰的に繰り返すことでできるグラフである.補可約グラフはそのままでは平面データの表現に向かないが,補可約グラフの性質を利用することで平面データを表現するグラフパターンへの応用が可能であると考えられる.本研究では補可約グラフパターンに対して,照合アルゴリズムと共通パターン発見アルゴリズムの提案を行い,機械学習可能性についての考察を行った.本研究の成果についてILP2011において発表を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

23年度までに電気ネットワークなどを表現可能なTTSP項グラフや,地図データを表現可能な平面図パターンなどのパターン提案を行った.またTTSP項グラフに対するパターン発見アルゴリズムと,平面図パターンに対するパターン照合アルゴリズムの提案と実装,その評価実験を行った.また新しく補可約グラフというグラフパターンの提案を行い,その機械学習可能性の考察を行った.以上のことから,提案したグラフパターンに対する照合アルゴリズムやパターン発見アルゴリズムの実装と評価実験,および新しいグラフパターンの提案とその機械学習可能性の考察を行っており,おおむね申請書の計画通りに研究が進んでいると言える.

今後の研究の推進方策

23年度の研究成果を元に,平面データに共通する平面図パターンの発見アルゴリズムの提案と実装、その評価実験を行う.また平面図パターンの照合アルゴリズムと共通パターン発見アルゴリズムを用いて,平面データから特徴抽出を行うデータマイニングシステムのプロトタイプの開発を行う.また分子化合物などの表現に適したBPOグラフパターンの照合アルゴリズムを用いて,分子化合物からの共通パターン発見アルゴリズムの提案と実装を行う.さらに,平面図パターンを拡張し,平面データの構造を表現する全順序を持つ項グラフパターンの定式化を行い,そのパターンに対する効率のよいパターン照合アルゴリズムおよびパターン発見アルゴリズムの提案を行う.さらに,それらのアルゴリズムを用いて全順序を持つ項グラフパターンの機械学習可能性を考察する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Polynomial Time Inductive Inference of Cograph Pattern Languages from Positive Data2011

    • 著者名/発表者名
      Y.Yoshimura, T.Shoudai, Y.Suzuki, T.Uchida, T.Miyahara
    • 学会等名
      The 21st International Conference on Inductive Logic Programming (ILP 2011)
    • 発表場所
      イギリス・ウインザー
    • 年月日
      2011-08-03

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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