研究課題
平成24年度は、顔認知モデルに関するアルゴリズム研究として、次の通り研究を進めた。1.局所特徴によるアルゴリズム研究(1)表情認知アルゴリズムの導出: 顔認知モデルの表情多様性に関する研究として、LGDPHS(Local Gabor Directional Pattern Histogram Sequence)オペレータに基づく表情認識システムを構築し、表情多様性のあるデータベースに対して累積寄与率に基づく評価によって人物独立および人物依存における認識率評価を行うことにより、LDPやAdaboostに比して良好な性能を与えることを示した。本成果は、画像電子学会誌に投稿し採録された。(2)性別年齢認知アルゴリズムの導出: 顔認知モデルの性別、年齢多様性に関する研究として、LGDPHSオペレータとSVM並びにSVRに基づく年齢並びに性別分類システムを構築し、入力顔画像からの年齢分類及び性別認識に対する性能を評価し、識別率を実証した。本成果は、同じく画像電子学会誌に投稿し採録された。2.異常行動検知アルゴリズムの導出これまでに行ってきた顔認知モデルを発展させ、行動分類アルゴリズムによる異常行動の検知手法を導出した。GaussianおよびGaborフィルタにより空間軸及び時間軸両方向に特徴点検出を行い、Bag of Feature手法とPCAによる次元圧縮を経て画像上の人物の行動を認知する。寺社仏閣における実験データにより、安定した特徴点検出が可能であり、異常行動の識別性能を向上したことを確認した。本成果は、映像情報メディア学会誌に投稿予定である。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
The Journal of the Institute of Image Electronics Engineers Japan
巻: Vol.41, No.3 ページ: 262-269
巻: Vol.41, No.5 ページ: 496-505