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2010 年度 実績報告書

ホログラフィックメモリを用いた位相限定法に基づく高速画像照合処理法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22700168
研究機関山梨大学

研究代表者

本間 聡  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 准教授 (70362085)

キーワードホログラフィックメモリ / 顔認証 / ステレオビジョン / 位相暗号方式 / スペックル多重記録 / 光学的相関器 / パターンマッチング / バイオメトリックス
研究概要

装置への体の接触や特別な動作を必要とせず、比較的離れた場所から対象者の照合を行うことができる顔認証システムの開発が望まれている。本研究では、ステレオビジョン技術とホログラフィックメモリを利用して、高い識別能力を有し、さらに高速に処理可能な顔認証システムの開発を目指した研究を行った.さらに、位相コード暗号方式を採用し、暗号復号処理を光情報処理で行うことにより個人データの高い保護機能と処理の高速性を実現している。
本システムでは、データベース内の顔画像とカメラから取得された顔画像の照合を、光学的相関器により高速に行っている。2次元画像の相似に基づいて識別を行うため、高い識別能力を発揮するためには、カメラに対する顔の向きを高い精度で合わせることが必要である。ただし、使用する環境を考えた場合、常に等しい方向に顔を向けて撮影することは難しく、認証率を向上させることが困難であった。本研究では、ステレオカメラにより顔の形状を測定し、正面から見た顔画像をコンピュータグラフィックにより再現する機能を組み入れた。Haar likeフィルタにより顔らしい位置を推定し、パターンマッチング法により目尻、口角の位置を特定することにより顔の位置および顔の向きを推定・補正を行う。本機能により、カメラに対して上下10度の範囲で顔の向きを変化させて撮影した場合であっても、ほぼ同様の正面を向いた顔画像を生成することを可能とした。このように作成された顔画像を用いることにより、0.3%程度の低いエラーレートで照合が可能となることを示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] High speed face recognition system with holographic memory and stereo vision technology2010

    • 著者名/発表者名
      Yasuaki Yagisawa
    • 雑誌名

      Proceedings of international symposium optical memory 2010

      巻: Th-PO-04 ページ: 248-248

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Speckle-multiplexing technique for holographic memory using a random phase filter and a polymer-dispersed liquid crystal filter2010

    • 著者名/発表者名
      Wenjun Hu
    • 雑誌名

      Proceedings of international symposium optical memory 2010

      巻: Mo-E-03 ページ: 88-88

    • 査読あり
  • [学会発表] 顔の向きの補正とFARSHASの認証率の改善2010

    • 著者名/発表者名
      八木澤康明
    • 学会等名
      電子情報通信学会ソサイエティ大会
    • 発表場所
      大阪府立大学
    • 年月日
      2010-09-14

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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