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2010 年度 実績報告書

能動耳介を用いたアクティブオーディション

研究課題

研究課題/領域番号 22700183
研究機関熊本大学

研究代表者

公文 誠  熊本大学, 自然科学研究科, 准教授 (70332864)

キーワード耳介 / ロボット聴覚 / アクティブオーディション / 音源定位
研究概要

アクティブオーディションによる音環境理解のための新しいデバイスとして,動物を例に能動的動作可能な柔軟耳介を考案し,その基礎的性質を研究した.また聴覚能の重要な機能の一つである音源定位能を実現する上で能動動作の活用法について考察した.以下に得られた主要成果4点を記す.
1.能動耳介の設計
耳介そのものの動作を実現するため生物を模した柔軟な機構を考え,これを設計・試作した.以下の3で得られた特性データを元に形状や構造について改良を加え,適当な指向性と周波数特性を得た.また,駆動機構を工夫することで自己雑音の少ない集音機構である点も特徴である.
2.能動耳介の運動モデル
複雑な柔軟耳介の動作を扱うための運動学モデルを導出し,実際に開発した装置においてそのモデルの妥当性を検証したところ,良好な結果が得られた.
3.能動耳介の音響特性
耳介の変形に伴う音響特性の変化について,周波数特性の観点から特性を測定し,特に音源定位に重要な指向性と耳介ノッチについて検討した.この結果を用い,必要に応じて耳介形状を改良した.
4.能動的音源定位
バイノーラル移動ロボットと拡張カルマンフィルタを用いた音源定位を対象に,拡張カルマンフィルタ内の推定誤差の分散行列のノルムを評価規範と考え,これを最適化する動作を行うことで音源定位能の改善する方法を提案した.提案法の有効性は数値例によって検証した.提案法は能動耳介の動作を生成する上で不可欠の基礎をなす考え方であり,23年度に継続する予定である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Binaural Localization for a Mobile Sound Source2010

    • 著者名/発表者名
      Makoto Kumon, Shuji Uozumi
    • 雑誌名

      Journal of Biomechanical Science and Engineering

      巻: 6-1 ページ: 26-39

    • 査読あり
  • [学会発表] 能動人工耳介2010

    • 著者名/発表者名
      公文誠
    • 学会等名
      人工知能学会AIチャレンジ研究会
    • 発表場所
      (京都府・京都市)京都大学
    • 年月日
      2010-11-26
  • [学会発表] Motion planning based on Simultaneous Perturbation Stochastic Approximation for Mobile Auditory Robots2010

    • 著者名/発表者名
      Makoto Kumon
    • 学会等名
      2010 IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems
    • 発表場所
      (台湾)台北国際会議場
    • 年月日
      2010-10-19
  • [学会発表] バイノーラル聴覚ロボットによる移動音源の位置・速度推定2010

    • 著者名/発表者名
      魚住守治
    • 学会等名
      日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      (愛知県・名古屋市)名古屋工業大学
    • 年月日
      2010-09-22

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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