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2011 年度 実績報告書

能動耳介を用いたアクティブオーディション

研究課題

研究課題/領域番号 22700183
研究機関熊本大学

研究代表者

公文 誠  熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (70332864)

キーワード能動耳介 / 音源定位 / アクティブオーディション
研究概要

猫などに見られる能動的に動作する耳介を用いた聴覚機能の実現に向け、1)新しい能動耳介の設計・製作と、その動作計画を目的とした2)音源方向推定における最適な弁別法について研究を行なった。
1)では、22年度の成果を継承し、柔軟構造を有する能動耳介の動作が聴覚特性に影響のあること、およびその関係を実験を通じて定量的に示した。一方、耳介にシリコンゴム以外の素材を用いることで聴覚特性変動を顕著にすることを試み、新しい構造の小型能動耳介システムを開発した(発表予定)。対象とする空間・周波数の特徴を実環境で考察するためこのシステムは人間頭部に合わせた大きさであり、着用することも可能である点で22年度のものに比べ、より現実的な構成となっている。
2)では,1)で得られた聴覚特性変動が非常に複雑なことから、簡単な近似モデルによる動作生成は非常に難しいことが想定され、収録した音データなどシステム毎に調整・適応可能なアプローチの必要性が特に顕著となったことを踏まえ、実際の耳介システムにおいて事前に収録したデータベースから音源方向を推定する方法を検討することとした。具体的には、能動耳介の簡略化システムである可動式の耳介システムをベースに、二つのマイクロホンでのレベル差を特徴量と考えデータ誘導ノルムを用いた音源方向推定法を考案した。また、実際の実験を通じて提案法が、通常の余弦ノルムに比べ良好に音源方向を推定できることを示した。
以上の二つの成果を通じて、能動耳介という新しい聴覚デバイスの実現可能性を建設的に示せた点、またその基本的な特徴と要素技術を提案した点で、本年度の研究は今後に繋がる成果を得たと考えている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Active Soft Pinnae for Robots2011

    • 著者名/発表者名
      Makoto Kumon and Yoshitaka Noda
    • 雑誌名

      2011 IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems

      ページ: 112-117

    • DOI

      doi:10.1109/IROS.2011.6094619

    • 査読あり
  • [学会発表] 移動に伴う測域センサ情報の歪み補正2011

    • 著者名/発表者名
      江川知宏, 公文誠
    • 学会等名
      第12回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会論文集
    • 発表場所
      京都・京都大学
    • 年月日
      2011-12-23
  • [学会発表] 耳介を持つバイノーラル聴覚ロボットの音源方向推定の検討2011

    • 著者名/発表者名
      公文誠, 木元大輔
    • 学会等名
      人工知能学会Alチャレンジ研究会資料
    • 発表場所
      東京・慶応大学
    • 年月日
      2011-12-15
  • [学会発表] バイノーラル聴覚ロボットを用いた頭部回転による音源の位置推定2011

    • 著者名/発表者名
      魚住守治, 公文誠
    • 学会等名
      第29回日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      東京・芝浦工業大学
    • 年月日
      2011-09-09

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公開日: 2013-06-26  

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