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2011 年度 実績報告書

音圧差検出と認識の双方向処理に基づく移動ロボットに適した音環境理解の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22700192
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

佐々木 洋子  独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 研究員 (00574013)

キーワードマイクロホンアレイ / 音源定位 / 音源分離 / 環境音識別
研究概要

「知っている音には気づける」機能を実現するために、マイクロホンアレイによる音圧差の検出をベースとするアプローチに加え、既知の音モデルに基づく認識を取り入れたトップダウンアプローチについて研究を進めている。
昨年度は、方位角・仰角の2次元で音を定位するために、ロボットに搭載可能なサイズで全方位に誤差6[deg]以下で音源定位可能な球形マイクロホンアレイを開発した。
本年度は開発したマイクロホンアレイによる分離音の認識技術について取り組んだ。日常環境中の音を識別するひとつのアプローチとして、ノンパラメトリックベイズを用いた音響ダイアライゼーションシステムを構築した。提案法は、実環境での様々な音に対応するために、音のモデル化に必要な事前情報を最小限にし、入力音に合わせて柔軟なモデルを構築できることが特長である。具体的には、モデルの次元数や音の種類数を入力に合わせて自動生成し、過去の学習結果にない未知の音が入力された場合は新たな音クラスとしてモデルを生成する。
複数人が会話するラジオ番組を用いた評価実験では、話者数未知の条件でも、事前に話者数を与えて話者識別を行った場合に近い精度で識別可能であることを確認した。また実環境で録音したデータに対しても、車の走行音、人の声、扉の開閉音といった音の種類ごとに自動識別可能であることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度に移動ロボットから実環境中の音を捉えるマイクロホンアレイを開発し、本年度は実環境で取得した音を理解するための音識別の枠組みを構築した。最終年度であるH24年度は、これらの機能を統合し、移動ロボットによる音環境理解を進める。

今後の研究の推進方策

最終年度であるH24年度は、これまでに開発したマイクロホンアレイによる移動ロボットから音源検出機能と環境音の識別機能を統合し、移動ロボットによる音環境理解機能について研究を進める。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] PodDiarizer:ポッドキャスト音声認識・理解のためのユーザ訂正活用型音響ダイアライゼーションシステム2011

    • 著者名/発表者名
      佐々木洋子、緒方淳、後藤真孝
    • 雑誌名

      情報処理学会音声言語情報処理(SLP)研究報告

      巻: SLP-87 ページ: 1-6(16)

  • [学会発表] PodDiarizer:ポッドキャスト音声認識・理解のためのユーザ訂正活用型音響ダイアライゼーションシステム2011

    • 著者名/発表者名
      佐々木洋子
    • 学会等名
      情報処理学会音声言語情報処理研究会
    • 発表場所
      北海道、定山渓グランドホテル瑞苑
    • 年月日
      2011-07-23

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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