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2010 年度 実績報告書

異種センサの共通情報源抽出に基づく認識機構の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22700194
研究機関株式会社国際電気通信基礎技術研究所

研究代表者

池田 徹志  株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 知能ロボティクス研究所, 研究員 (50397618)

キーワードセンサ融合・統合 / 知能機械 / 文書・画像・音声等認識
研究概要

H22年度は,現有する設備の測域センサ,ビデオカメラ,購入した小型加速度センサを用い,ショッピングモール中を歩く人の様子を複数多種類のセンサで計測する実験を行った.はじめに,歩行者の足の動きに注目した複数のセンサの統合実験を行うため,環境中に測域センサを設置し,歩行者の左右のそれぞれの足の位置と動きを計測した.同時に,一部の歩行者が携帯した加速度センサを用い,左右の足の着地による振動を計測した.具体的には,加速度センサを携帯した3人の被験者が,他の一般の歩行者の中に入って歩き,その際に3人が縦横の列になった場合や,ばらばらに歩いた場合など,各種の条件下で計測を行ったデータを蓄積した.
取得したデータを元に,足の位置および速度の信号と加速度センサの信号を統合し,両者の信号の類似性に注目することより,特定の加速度センサを持った歩行者の足位置を推定する予備的な実験を行った.予備実験の結果,足の移動のタイミングと,着地のタイミングに着目することにより,特定の加速度センサを携帯した歩行者を十分な精度で特定できる可能性が高いと考えている.この実験を進めることにより,携帯電話を持った歩行者の位置をリアルタイムで特定する応用につながると考えられる.
この統合を精度良く行うために必要な信号の長さや時間解像度について検討を行い,信号処理のフィルタやパラメータについて,知見を蓄積した.さらに,統合処理を複数の歩行者に対して同時並列的に進めるための計算機をソフトウェアの整備を進めた.今年度の成果により,次年度のH23年度にはさらに手法を一般化し,異なる種類のセンサの統合をまず行うコンセプトに基づいて,対象を抽出して認識する手法に発展させる予定である.

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公開日: 2012-07-19  

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