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2010 年度 実績報告書

道具使用と統語法に共通する階層的な制御構造の理解へのロボットからのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 22700203
研究機関大阪大学

研究代表者

荻野 正樹  大阪大学, 工学研究科, 助教 (00397639)

キーワード道具使用 / 統語と運動制御 / 言語と運動
研究概要

本年度は道具使用に関わる機能のうち,想起型ネットワークモデルの構築とバイオメタルを利用した拮抗駆動型ハンドのプロトタイプの開発を行った.
モデルの構築ではリーチングに関わるネットワークを想起型ネットワークによって構成した.当初の計画通り早期型ネットワークとしてHintonの提案したDeep Belief Networkのを利用し,「効果器と対象物の組み合わせ」の入れ子構造によって運動の手順を記述し,入れ子構造によって効果器と関節角度の結合を使い回すことで,複数の効果器を適切な手順で運動を生成することかできるモデルを提案した.提案したネットワークは二層からなり,上位のネットワークは手順を状況として記憶することで時間的な処理を担い,効果器の位置と姿勢情報の結合という下位の情報をモシュレートする.この二層構造のネットワークよって道具使用における再帰的な処理を実現した.研究成果は赤ちゃん学会,日本ロボット学会において発表された.
また,実験用小型ハンドとしてバイオメタルの拮抗駆動型ハンドのプロトタイプの開発を行った.ヒト型の手の列駆動型の骨格にバイオメタルを配置し,専用に設計した駆動回路によって物体の把持を行う実験を行った.プロトタイプの開発では,当初の予想に反して,把持に必要な関節の屈曲を得るにはバイオメタルの短縮率が小さいため小さなハンドを構成することが困難であることが明らかになった.また,短縮にも金属の冷却時間が必要なために想定していた速度がでないことがわかった.小型ハンドの開発については,次年度での計画の変更を含めた検討が必要である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 道具使用から考える身体表現の獲得と階層的情報処理モデル2010

    • 著者名/発表者名
      荻野 正樹, 疋田 麻衣, 福家 佐和, 浅田 稔
    • 学会等名
      生理研研究会「認知神経科学の先端」身体性の脳内メカニズム
    • 発表場所
      岡崎生理学研究所
    • 年月日
      2010-10-22
  • [学会発表] 階層的想起型ニューラルネットワークを利用した状況依存型手先運動生成モデル2010

    • 著者名/発表者名
      荻野 正樹, 疋田 麻衣, 福家 佐和, 浅田 稔
    • 学会等名
      第28回日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2010-09-23
  • [学会発表] 階層的想起型ニューラルネットワークを利用した状況依存型手先運動生成モデル2010

    • 著者名/発表者名
      荻野正樹, 疋田麻衣, 福家佐和, 浅田稔
    • 学会等名
      日本赤ちゃん学会第10回学術集会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2010-06-12

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公開日: 2012-07-19  

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