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2012 年度 実績報告書

背景色と照明色の変化に伴う液体の色知覚変化についての包括的測定とモデル化

研究課題

研究課題/領域番号 22700218
研究機関東北大学

研究代表者

徳永 留美  東北大学, 電気通信研究所, 助教 (80573914)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード感性情報学 / ソフトコンピューティング / 認知科学 / 実験系心理学 / 色彩情報処理
研究概要

本年度は、照明光色の変化に伴う液体の色知覚変化と物体表面の色知覚との比較を行った。視覚刺激として、透明物体と物体表面を設定した。透明物体としては、直方体の容器に入った液体を、ある照明光色で照明した合計19種類の液体を採用した。物体表面としては、液体とおおよそ同じ測色値(輝度、色度)を持つマンセル色票を採用し、液体と同じ大きさとした。被験者の課題は、液体と色票に対して、エレメンタリーカラーネーミングによりカラフルネス(色みの割合)と色の割合、さらに、透明度をマグニチュード推定法により評価することであった。
被験者全員が、全ての色票の透明度を0%と応答した。Schultzらの色恒常性指数の導出方法に基づいて、両刺激に対するエレメンタリーカラーネーミングの応答から色恒常性指数を導いた。色票に対する色恒常性指数は0から1の範囲を示したが、液体の場合は、全応答の18%が負の色恒常性指数を示した。また、透明度が高く判断される場合は、液体は負の色恒常性指数をとり、カラフルネスが低下する傾向が示された。液体とその背景の輝度や色の差と透明度との間に相関があることから、液体の色の一部が背景色の属性として知覚されることが、カラフルネスの低下の原因になっていると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 順応効果を用いた色運動と輝度運動の統合過程に関する検討2012

    • 著者名/発表者名
      謝 鴻飛,栗木一郎,徳永留美,松宮一道,塩入 諭
    • 雑誌名

      映情学技報

      巻: 36 ページ: 107-111

  • [学会発表] 照明光色の違いによる透明物体の色知覚と透明度2012

    • 著者名/発表者名
      徳永留美,栗木一郎,塩入 諭
    • 学会等名
      日本視覚学会夏季大会
    • 発表場所
      山形大学
    • 年月日
      20120806-20120808
  • [学会発表] 運動処理システムと形態処理システムの時空間周波数特性の比較2012

    • 著者名/発表者名
      山田祥之,松宮一道,徳永留美,栗木一郎,塩入諭
    • 学会等名
      日本視覚学会夏季大会
    • 発表場所
      山形大学
    • 年月日
      20120806-20120808
  • [学会発表] Colour constancy of liquid materials under various chromatic illuminations2012

    • 著者名/発表者名
      Tokunaga R., Kuriki I., Shioiri S
    • 学会等名
      Vision Science Society 12th Annual Meeting
    • 発表場所
      フロリダ、アメリカ合衆国
    • 年月日
      20120511-20120516

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公開日: 2014-07-24  

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