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2012 年度 実績報告書

ネットワーク分析に基づく新約聖書校訂本の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 22700245
研究機関大阪大学

研究代表者

三宅 真紀  大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 准教授 (80448018)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードテキストマイニング / 新約聖書
研究概要

本研究は、聖書学におけるギリシャ語新約聖書の主要な校訂本を対象にして、写本の異読情報を付帯した意味ネットワークを構築し、グラフ理論に基づいたネットワーク分析を適用する。複雑な校訂本の体系をネットワーク構造として捉えることで、従来の文献学の方法論では困難であった校訂本の影響関係や写本の選択傾向を計量的に分析し、諸校訂本の比較を行うことを目的としている。
主要近代校訂本の比較研究には、類似するテキストに対してテキストマイニングの手法を適用した。共通する文章に埋もれている微小な違いに焦点をあてながら、類似テキストの差異の抽出を試みた。分析テキストとして、ギリシャ語新約聖書の代表的な近代校訂本を選定し分析の対象とした。そして、新約聖書学で定本とされているNestle-Aland のギリシャ語新約聖書を基準テキストとして使用しながら、諸本間の相違点について観察した。ミクロな視点からのアプローチとして、各文書の特徴語彙を手がかりとして文章を比較参照し、使用語彙の違いを調べた。一方、マクロ的な観点からのアプローチとして、テキスト全体に対して小単位の単語類似度計算を行い、その計算結果である俯瞰図からテキストの異同部分を観察した。
また,異本比較研究のための使用容易なツールのプロトタイプとして,テキストの計量分析から得られる諸本間の類似度結果とディジタル批判本を組み合わせてできる異本データを,TEI エンコード方式に準拠した形式で作成し,テキストの異本箇所を視覚的に表現するアプリケーションを構築した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] トークン・文字単位距離に基づく文書間の類似度計算法の考察2013

    • 著者名/発表者名
      三宅真紀
    • 雑誌名

      統計数理研究所共同研究レポート298:統計学的マイニング技術を応用したテキスト研究

      巻: - ページ: 29-36

  • [雑誌論文] TEIに準拠した異本間比較ツールの開発2012

    • 著者名/発表者名
      三宅真紀
    • 雑誌名

      言語文化研究プロジェクト,電子化言語資料分析研究 2011-2012

      巻: - ページ: 19-28

  • [学会発表] Developing a TEI Based Analytical Tool for Textual Variants

    • 著者名/発表者名
      三宅真紀
    • 学会等名
      The 2nd Conference on JADH (The Japanese Association for Digital Humanities) 2012
    • 発表場所
      東京大学
  • [学会発表] トークン・文字単位距離に基づく文書間の類似度計算法の考察

    • 著者名/発表者名
      三宅真紀
    • 学会等名
      統計数理研究所言語系共同研究グループ合同発表会:言語研究と統計2013
    • 発表場所
      統計数理研究所
  • [図書] 「13章 類似テキストの異同を計る:新約聖書校訂本の比較研究」担当,『コーパスとテキストマイニング』石田基広, 金明哲(編)2012

    • 著者名/発表者名
      三宅真紀
    • 総ページ数
      155-165
    • 出版者
      共立出版

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公開日: 2014-07-24  

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