研究課題
本研究では類似診療情報検索システムの実用化を目指し、検査情報・処置情報からの類似性算出手法の開発、類似診療情報検索技術の開発を行っている。本年度は昨年度行った(i)退院時サマリからの自動DPC(診断群分類)コーディング、(ii)検索技術を応用した臨床知識獲得支援システムの開発、(iii)メタ情報を利用した類似診療文書検索システムの研究に関して論文発表・学会発表を行った。また、(i)退院時サマリからの自動DPCコーディングをさらに発展させ、処置情報・オーダ情報かちの自動DPCコーディングを行った。処置情報・オーダ情報から自動DPCコーディングを行うにあたり、手法を改良することで自動DPCコーディングの精度を大幅に向上させることに成功した。我々はこの成果を学会において発表した。DPCコードは入院医療費の定額支払制度において用いられるコードである。入院医療費の定額支払制度の適用対象となっている病院では入院患者に対して1つのDPCコードを割り振らなければならない。しかし、多様な病態を持つ入院患者の場合、複数あるDPCコードの候補の中から1つのDPCコードを選ぶ必要があり、1つのDPCコードを割り振ることは簡単ではない。そのため、診療情報管理士が医師のつけたDPCコードを修正する業務を行なっている。そこで、我々の開発した自動DPCコーディング手法を用いて、DPCコーディング支援システムを構築した。我々は実際に診療情報管理士に使用してもらうことで、構築したDPCコーディング支援システムの評価を行った。この成果についても論文として発表する予定である。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (5件)
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巻: (印刷中)
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