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2010 年度 実績報告書

前頭葉機能のデコーディングによる新しい視覚的注意モデルの提案

研究課題

研究課題/領域番号 22700281
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

尾崎 隆  独立行政法人理化学研究所, 創発知能ダイナミクス研究チーム, 研究員 (40442941)

キーワード視覚的注意 / 脳内表象 / fMRI(機能的MRI) / グレンジャー因果性解析
研究概要

本課題では平成22年度において、前頭葉における注意の「表象」が、頭頂葉における注意の「表象」とどのように関連するか(共有関係&因果関係)を追究する上で必要な「前頭葉→頭頂葉なる機能的ヒエラルキー」の存在を立証するため、まず通常の視覚的注意実験課題遂行時におけるfMRI(機能的MRI)データを偏グレンジャー因果性解析にかけた。その結果、事前の予想通り「前頭葉→頭頂葉」なる因果関係が確認された。この成果は平成22年11月の北米神経科学学会年次大会(アメリカ・サンディエゴ)において"Hot Topic"に選出された上、口頭にて発表された。同成果は平成23年2月現在、論文査読中である。
この成果を踏まえ、11月より「前頭葉・頭頂葉それぞれの注意の『表象』」を同定するための(1)"functional localizer"実験(fMRI実験法の一種)と、(2)視覚的注意実験課題遂行時の脳活動を測定するfMRI実験とを組み合わせた複合実験を開始した。平成23年2月末現在で述べ3セッションを実施し、その結果(1)においては視覚野・頭頂葉の一部・前頭葉において注意の「表象」を示す脳活動が得られ、(2)においては前頭葉→頭頂葉なる関係性を充足する脳活動が得られた。しかしながら未だ3セッションと取得データ数が少なく、「研究の目的」で仮説として提案された前頭葉~頭頂葉間での注意の「表象」の共有関係&因果関係を実証するには時期尚早という段階にある。
この点を解決するため、平成23年度はさらに測定セッション数を増やし、上記の仮説の実証を目指してfMRI複合実験をスピードアップして推進するものである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Frontal-to-parietal causal streams along the dorsal frontoparietal network exclusively mediate voluntary covert orienting of attention2010

    • 著者名/発表者名
      Takashi J.Ozaki
    • 学会等名
      第40回北米神経科学学会年次大会
    • 発表場所
      アメリカ・サンディエゴ
    • 年月日
      2010-11-14

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公開日: 2012-07-19  

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