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2011 年度 実績報告書

前頭葉機能のデコーディングによる新しい視覚的注意モデルの提案

研究課題

研究課題/領域番号 22700281
研究機関東京大学

研究代表者

尾崎 隆  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特任研究員 (40442941)

キーワード脳・神経 / 認知科学 / 高度道路交通システム(ITS)
研究概要

本研究ではヒト前頭眼野(hFEF)における注意処理と行動制御のメカニズムについて、機能的MRI(fMRI)実験及びそのデータを用いた多重ボクセルパターン解析(MVPA:いわゆるfMRIデコーディング)を用いて解明し、従来モデルよりもさらに効率的で行動制御との関係を重視した視覚的注意のモデルを提案することを目指した。具体的には「前頭葉内の神経表象→頭頂葉内の神経表象」なる一対一対応関係が存在する、という作業仮説の検証を行った。平成23年度は、まず前年度に実用化した偏グレンジャー因果性解析による前頭葉⇒頭頂葉なる脳内方向性ネットワークの可視化手法を具体的に査読論文として出版した(Ozaki,PLoS One,2011)。その後、「前頭葉&頭頂葉における注意の神経表象」を同定する「hFEF(ヒト前頭眼野)におけるretinotopic area同定のためのlocalizer実験」+「hFEFにおける視覚的注意処理・行動制御(タイミング)の関係性を同定するためのメイン実験」+「hFEF内部のretinotopic areaにおけるfMRIデータに対するMVPA」を実施し、被験者7名分のデータを得て偏グレンジャー因果性解析による作業仮説検証を行った(実験課題の難易度が高く、最低目標とした12名以上の完全課題遂行者が得られなかった)。このデータ解析ではMVPAによってより信頼性の高いhFEF内部のretinotopic areaを同定し、それらを偏グレンジャー因果解析におけるノード(fMRIデータにおいてはregions of interest:ROI)として指定した。しかしながら、得られた偏グレンジャー因果性解析グラフが部分的に作業仮説に合致する一方で他の部分は合致しないなど複雑な様相を呈し、作業仮説の真偽を確定させることはできなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Frontal-to-Parietal Top-Down Causal Streams along the Dorsal Attention NetworkExclusively Mediate Voluntary Orienting of Attention2011

    • 著者名/発表者名
      Takashi J.Ozaki
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 6 ページ: e20079

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0020079

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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