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2010 年度 実績報告書

神経結合における個々のニューロン識別メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 22700326
研究機関群馬大学

研究代表者

金子 涼輔  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (40390695)

キーワード神経発生 / 多様性 / 神経回路 / バスケット細胞 / プロトカドヘリン / 進化
研究概要

ニューロンは適切なパートナーを識別して結合するが、その分子メカニズムには不明な点が多い。本研究では、プロトカドヘリン(Pcdh)分子群に着目し、神経結合における個々のニューロン識別メカニズムを明らかにする。具体的には、「同一のPcdhを発現するニューロン同士が神経結合する」との仮説を証明する。そのため以下の2点を明らかにする。(i)Pcdh欠損により神経結合が異常になるか?(ii)神経結合するニューロン間におけるPcdh発現は同一か?
今年度は、上記(i)を検討するための研究材料調製として以下2課題を行った。a)個々のバスケット細胞の神経結合を可視化できる遺伝子改変マウスの開発b)Pcdh欠損マウスの作製
まず、課題aに関して、2系統のマウスを作製した。
[1系統目]バスケット細胞特異的なCreER発現マウス(Galnt14-CreERマウス)
[2系統目]Cre依存的な蛍光タンパク質発現マウス(VGAT-stop-tdTomatoマウス)
常法に従い、BACプラスミドの改変、マウス受精卵への遺伝子導入を行い、それぞれ9ライン、23ライン、Tgマウスが得られた。現在、発現解析を進めている。なお、VGAT-stop-tdTomatoマウスは既に目的通りの赤色蛍光を発するマウスが得られた。
課題b)に関しては、大阪大学生命機能研究科八木健教授との共同研究によりPcdh-a&b欠損マウスおよびPcdh-g欠損マウスを作製した。現在は解析に用いるべく繁殖を進めている。
これらのマウス作製が本研究計画にとって最も大きなハードルと予想していた。これらのマウスを利用して、来年度は「Pcdh欠損により神経結合が異常になるか?」を解析する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Gene duplication influences expression and DNA methylation in Protocadherin-a cluster2011

    • 著者名/発表者名
      Ryosuke Kaneko, Yuchio Yanagawa, Takeshi Yagi
    • 学会等名
      Keystone Meeting "Evolutionary Developmental Biology"
    • 発表場所
      Granlibakken Resort・Tahoe City, California・USA
    • 年月日
      2011-03-01
  • [学会発表] Gene duplication alters expression and DNA methylation in Protocadherin-a cluster2010

    • 著者名/発表者名
      金子涼輔、阿部学、平林敬浩、内村有邦、崎村建司、柳川右千夫、八木健
    • 学会等名
      BMB2010 第33回日本分子生物学会年会 第83回日本生化学会大会 合同大会
    • 発表場所
      神戸コンベンションセンター(兵庫県)
    • 年月日
      2010-12-08
  • [学会発表] Gene duplication alters expression and DNA methylation in Protocadherin-a cluster2010

    • 著者名/発表者名
      金子涼輔、阿部学、平林敬浩、内村有邦、崎村建司、柳川右千夫、八木健
    • 学会等名
      Neuro2010
    • 発表場所
      神戸コンベンションセンター(兵庫県)
    • 年月日
      2010-09-04

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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