活動によるスパインへの刺激の入力は、スパインの形状や連結の具合を変化させ、記憶の根底となるLTPを制御している。しかしながら、スパインの形状がどのような因子によって制御されているかについては、依然としてわかっていなかった。本研究では、PIP_3が刺激依存的に、スパイン上のspinuleの形成に必須であることを証明し、さらにそのspinuleにPIP_3が蓄積することを証明した。このPIP_3は、spinuleを介してpresynapseに送り込まれ、シナプスの逆行性シグナルとして働く可能性がある。
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