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2010 年度 実績報告書

マウス体性感覚野における脳微小循環調節機構と光脳機能イメージングとの関連性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 22700441
研究機関独立行政法人放射線医学総合研究所

研究代表者

川口 拓之  独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, 研究員 (60510394)

キーワード生物・生体工学 / 脳微小循環 / 生体医用光学 / 脳血流
研究概要

本研究では小動物のマクロスコピックな血行動態変化の計測に用いられる内因性光イメージングで得られる信号と共焦点レーザー顕微鏡と多光子励起蛍光顕微鏡で計測した毛細血管レベルの空間分解能で捉えた脳微小循環ネットワーク構造や脳活動に伴う赤血球の流れや個数の変化,血管の膨張収縮との関連を実測データに基づいたシミュレーションを行うことで明らかにすることを目的としている.シミュレーションモデルを構築する上で必要となるのは血管ネットワークの幾何学的構造,生体組織における光学特性値,脳機能賦活時の血流変化の度合いである.本年度は主に脳機能賦活時の血流変化の度合いの定量化手法の開発および計測を行った。毛細血管レベルの血流の定量化をするために時空間の2次元画像から赤血球の速度を自動的に定量化する手法を開発し、多光子励起顕微鏡を用いたin vivo実験においてその有効性を示した。また、脳の表面における血流については血管枝ごとに血管径や血流速に関連するパラメータを推定することができる手法を応用して、ニトロプルシドナトリウム投与下および前肢電気刺激下における血行動態変化を観察した。正常時の血管径を基準に動静脈をそれぞれ3種に分類して解析すると、SNP投与下においては太さが25から50μmの動脈、脳賦活時の血流調整は25μm以下の動脈における血行動態変化が顕著であり刺激に対する血管応答の血管径依存性が示唆された

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] SNPおよび前肢刺激に対する血行動態変化の血管径依存性2010

    • 著者名/発表者名
      川口拓之
    • 学会等名
      第22回日本脳循環代謝学会総会
    • 発表場所
      千里ライフサイエンスセンター(大阪府)
    • 年月日
      2010-11-26
  • [学会発表] Dependency of Hemodynamic Responses on Vessel Segments : Vessel-Branch-Based Analysis of Vascular Network in Rat Cortex2010

    • 著者名/発表者名
      川口拓之
    • 学会等名
      第14回酸素ダイナミクス研究会
    • 発表場所
      島津製作所東京支社(東京都)
    • 年月日
      2010-09-04
  • [学会発表] Dependency of Hemodynamic Responses on Vessel Segments Determined by Vessel-Branch-Based Analysis of Vascular Network in Rat Cortex2010

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Kawaguchi
    • 学会等名
      Gordon Research Conference
    • 発表場所
      Proctor Academy (USA)
    • 年月日
      2010-08-26

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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