最終目標である共同注意と模倣の脳内機構解明に向けて、その基盤を整えた。成果は5点あった。(1)模倣の脳内機構を調べるための多点電極を改良した。(2)2002年に開発した共同注意法の適用によってサルの緊張が緩和することを見出した。(3)共同注意による模倣の脳内機構を調べるうえで役立つ3つの条件を見出した。(4)口の模倣を引き出すのに報酬としてのエサが必要ではないことを明らかにした。(5)間違った模倣を修正するコンビネーション訓練法を開発した。これらの成果により、共同注意・模倣の脳内機構解明に必要な準備が整った。*補足-本研究の採用後に出産で中断、その後の無給ポジションのため、研究時間にかなりの制約が生じたが上記5点の成果をあげることができた。
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