OVAペプチドを用いたPhotodynamic Vaccinatuon効果検証:マウスをモデル動物として、OVAペプチドを用いてPhotodynamic Vaccinationを行い、メモリーT細胞誘導の有無を検証した。CD8陽性細胞傷害性T細胞は確認できるものの、メモリーT細胞は確認できなかった。 MCMV抗原を用いたPhotodynamic Vaccinatuonの効果検証:マウスをモデル動物として、マウスサイトメガロウイルス(MCMV)の抗原ペプチドを用いてPhotodynamic Vaccinationを行い、MCMVに対する抗体の有無、CTL誘導の有無を検証した。 上記2つの実験において、Photodynamic Vaccinationに用いる光増感剤は、当研究室(東京大学大学院医学系研究科付属疾患生命工学センター臨床医工学部門)にて作成しているデンドリマー型フタロシアニンを使用し、光増感剤と抗原ペプチドを皮下注射後、685nmの半導体レーザーを利用して光増感反応をを生じさせた。光照射の前後において血中のサイトカイン産生(IFN-γ、IL-4、IL-2、TNFα、IL-6、IL-10)をELISAにより、各免疫細胞の割合をフローサイトメーターを用いて解析した。CD8陽性CTLの誘導は確認でき、さら に、炎症性サイトカインである、IL-6、IL-12の産生は確認できた。しかしながら、OVAを用いた実験同様メモリーT細胞の確認ができなかった。この方法による免疫が永続的にもたらされるためには、メモリーT細胞の検出が重要である。これらのことから、実験に用いた光増感反応が、免疫を惹起する閾値を超えているか、または閾値に達していないかのどちらかであると考えられるため、再度、光増感反応の最適化が必要であると考えられる。
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