本研究の最終目的は、ニュロー画像の金本位解析手法に基づき、割合未熟なバイオメカニクス画像化(圧分布、応力分布、熱分布等)の分野の為に、一般的精密解析手法を開発する事である。 この為に、精密解析圧力測定システムを取得し、身体表面的最精密圧分布(手圧分布)予備検討をする事と、解析ソフトを開発する事を22年度の研究計画にした。即ち、22年度の目的と計画は測定準備と予備実験を実施する事である。予定どおり、7月まで世界一空間分解能の高い圧分布システム(空間分解能の2.5mmのカナダ製XSENSOR・PX100)を取得し、9月まで予備実験を実施し、12月まではその予備データを解析できるソフトを開発した。そして、解析手法とその結果に基づく論文が23年度にユーロッパで行われる国際生物工学学会(IFMBE学会)に採録された。 研究計画では、22年度以内リーアルタイム自動的データ解析ソフトを作成する事もあったが、配属経費が足りない為、制作者よりのカスタムデータ記録ソフトが購入できなかったので、代わりに解析ソフトの機能開発の方に集中した。結局、リアルタイムでなく、オフライン自動的解析ソフトの方を開発した。このオフラインソフトのみが22年度の研究計画外である。 最後に、ペンシルベニア州立大学の共同研究者にアメリカまで招待され、取得した精密圧分布測定システムと開発したソフトをアメリカまで持ち、23年3月に3週間程の集約的共同実験を行った。現在アメリカで集めたデータに基づいた国際学術誌論文を二枚作成中。
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