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2010 年度 実績報告書

神経用途カーボンナノチューブバンドル電極の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 22700472
研究機関熊本大学

研究代表者

林田 祐樹  熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (10381005)

キーワード生体材料 / 生物・生体工学 / ナノチューブ / 神経科学 / 神経工学
研究概要

本申請研究は,次世代の神経用途電極の可能性として,優れた物理化学的特性を併せ持つカーボンナノチューブ(CNT)バンドルを用いた新規電極の開発を行い,その神経インターフェイスとしての性能を,生体神経組織/細胞を試料とした電気生理学実験によって定量的に評価することである。今年度は,1)CNTバンドルの表面に対してシリコーンエラストマーを顕微塗布するための電動マイクロマニュピレータ制御装置を構築した;2)先端部以外が絶縁被覆されたCNTバンドル電極の作製と電気的特性の計測を繰り返し,作製方法/手順の改良を行った;3)電極の先端露出部直径は300nm以下,生理食塩水中での電気インピーダンスは0Hzで100MΩ以下,1kHzで2MΩ以下,通電可能電流は1kHzで±100nA以上となり,細胞内刺入に通常用いるガラス微小電極の使用水準を上回った。さらに予備実験ながら,4)ラット網膜組織より急性単離した単一神経細胞の細胞内へ,CNTバンドル電極先端を刺入し,電圧印加刺激によって活動電位発火を誘発することに成功した。以上により,微細な先端径を持つと同時に,良導電性と生体親和性を有する新規の神経用途電極を作製できることが実証され,交付申請書記載の研究実施計画については,ほぼ完遂できたと考える。従って次年度以降は,上記4)の本実験を行うと共に,CNTバンドル電極を用いた神経活動計測の可能性を生理学実験により検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Intracellular electrical stimulation of neurons with penetrating carbon nanotube bundle electrodes (Program#817.10)2010

    • 著者名/発表者名
      Yuki Hayashida
    • 学会等名
      Neuroscience 2010, Society for Neuroscience's 40th Annual Meeting
    • 発表場所
      San Diego Convention Center (California, U.S.A.)
    • 年月日
      2010-11-17

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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