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2010 年度 実績報告書

脂肪組織由来細胞を用いた組織再生の解明-イメージングシステムを駆使して

研究課題

研究課題/領域番号 22700486
研究機関防衛医科大学校

研究代表者

服部 秀美  防衛医科大学校, 防衛医学研究センター・医療工学研究部門, 助教 (80508549)

キーワード脂肪組織由来間質細胞 / 血管新生 / 血管新生増殖因子 / ケモカイン / 白血球 / in vivoイメージング
研究概要

脂肪組織は、脂肪細胞だけでなく幹細胞、内皮細胞、平滑筋細胞などが存在することから、細胞移植療法のための有用な細胞供給源といわれている。しかし、脂肪組織由来の細胞を移植した後の組織再生における作用機序について不明な点も多い。効果的な細胞移植療法を行うためには、細胞が誘発する組織再生におけるメカニズムについて解明することが重要である。そこで、マウスを用いた基礎的検討、特に血管新生について解明を行う。
まず、C57BL/6マウス鼠蹊部の脂肪組織をコラゲナーゼ処理により細胞を分離した。得られた細胞群を2継代し、flow cytometryにより検討したところ93%以上がCD29及びSca1陽性の接着細胞であった。血管新生増殖因子であるvascular endothelial growth factor、fibroblast growth factor-2及びhepatocyte growth factorの分泌能を調べたところ、プライマリーの細胞群よりも2継代させた脂肪組織由来間質細胞の方が、有意に分泌能が高く、管腔形成能も高いことが分かった。さらに、上清にはケモカインも含有していたことから、その上清に対する白血球遊走能について検討したところ、顆粒球及び単球に対して高い遊走能力があることが分かった。一方、イメージング装置により血管内の観察が可能か否か検討したところ、循環する蛍光標識させた細胞の様子を観察することができた。
今後は、イメージング装置を用いて移植後の細胞の挙動を追跡し、血管新生のメカニズムを調べる予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] マウスの心血管イメージング2011

    • 著者名/発表者名
      服部秀美、天野嘉子、高瀬凡平、石原雅之
    • 学会等名
      第56回防衛衛生学会
    • 発表場所
      陸上自衛隊衛生学校(東京都)
    • 年月日
      2011-02-03
  • [学会発表] 心筋虚血再還流により生じる出血性ショック心臓のOptical Mapping所見と蘇生後致死性不整脈の検討2010

    • 著者名/発表者名
      高瀬凡平
    • 学会等名
      第24回日本冠疾患学会学術集会
    • 発表場所
      東京ステーションコンファランス(東京都)
    • 年月日
      2010-12-11
  • [学会発表] フラグミン/プロタミンマイクロ粒子を用いた細胞キャリアによる脂肪組織由来間葉系幹細胞の凝集と血管新生促進効果2010

    • 著者名/発表者名
      石原雅之
    • 学会等名
      第32回日本バイオマテリアル学会
    • 発表場所
      グランドプリンスホテル広島(広島市)
    • 年月日
      2010-11-29
  • [学会発表] フラグミン/プロタミン微粒子細胞キャリアによる脂肪組織由来間葉系幹細胞の凝集と血管新生効果2010

    • 著者名/発表者名
      石原雅之
    • 学会等名
      第48回日本人工臓器学会大会
    • 発表場所
      仙台国際センター(仙台市)
    • 年月日
      2010-11-20

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公開日: 2013-06-26   更新日: 2014-06-10  

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