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2012 年度 実績報告書

昆虫由来休眠ペプチドを用いた新規臓器保存液開発へ向けての基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 22700502
研究機関岩手大学

研究代表者

片山 泰章  岩手大学, 農学部, 准教授 (70436054)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード昆虫 / ペプチド / 休眠
研究概要

昨年度はN末端部にパルミチン酸を加えたYamamarin誘導体の一つであるC16-Yamamarin を用いて実験を行なったが、本年度は他のYamamarin誘導体より最も低濃度で増殖制御作用が確認されているC16-NIPRL-NH2を用いた。本研究ではWisconsin of University solution(以下UW液)にC16- NIPRL-NH2を異なる濃度で添加することによりC16-NIPRL-NH2の猫腎細胞に対する細胞保護効果について検討した。Feline kidney distal tubular cells(以下FKD細胞)を1.0×104cells/mlで接種し、24時間、37℃、5%CO2の存在下でコンフルエント状態になるまで前培養した。そして37℃に加温したリン酸緩衝生理食塩水で2回洗浄した後、UW液単独、そしてC16- NIPRL-NH2を2.5μMあるいは5.0μMの異なる濃度になるよう添加したUW液に浸し4℃で冷保存を開始した。そして、保存開始から3, 6, 9, 12, 15, 24時間後にMTTアッセイの変法であるWST-8アッセイにより生細胞数を測定することで、細胞の細胞増殖抑制活性を経時的に評価した。今回の研究ではC16- NIPRL-NH2はUW液に添加した場合、FKD細胞に対しては有意な細胞増殖抑制活性は認められず、またC16- NIPRL-NH2の濃度依存性は確認されなかったが、24時間後では細胞増殖抑制活性がUW液単独群を上回る傾向がみられた。Yamamarinの臓器保存液への応用に関しては、Yamamarinの細胞浸透性、細胞毒性、適切な誘導体の選択など今度更なる検討が望まれる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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