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2010 年度 実績報告書

発生過程の関節軟骨の力学特性とリハビリテーションの基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22700532
研究機関島根大学

研究代表者

三浦 美樹子  島根大学, 医学部, 助教 (40447925)

キーワード関節軟骨 / 発生 / 力学特性 / 軟骨マトリックス / 免疫組織化学
研究概要

関節軟骨は、生後に成熟する組織のひとつで、出生時には未熟な状態である。膝関節の関節軟骨の成熟過程において、最も関節軟骨への負荷が変化すると考えられる時期が出生前後である。
今年度は、研究の目的における次年度以降の研究の基盤となる基礎データの蓄積を行った.本研究中、最も重要な基礎データとなる関節軟骨の軟骨マトリックスにおける、力学的特性および組織学的特性を明らかにするため、出生を挟む各発生段階について、出生前の妊娠19日目胎仔、出生当日の新生仔、生後10日目の胎仔、17日目の胎仔を用いた.サンプルは各個体から、膝関節大腿骨の関節軟骨を取り出し、力学測定用、組織用にわけ、速やかに測定、または固定を行った.力学的特性の指標として弾性係数を測定した.組織学的特性の指標として、GAGの組織染色法により、その局在等を調べた.コラーゲンtypeI,IIの局在について、免疫組織化学法により調べた.最も変化する時期における関節軟骨の力学特性を示す指標のひとつである弾性係数を測定した.出生前後の比較的短時間(48時間)に、弾性係数が劇的に変化する事が示唆された.また、生後のサンプル間のヤング率については、それほどの著しい変化は見られなかった。これらの軟骨サンプルの個体差は比較的大きいため、統計解析ならびにさらなる検討が必要である。しかし、これまでのデータで出生前後についての力学的な基礎データはなく、今回の結果は、関節軟骨の発生のみならず、加齢による変化の抑制、あるいは軟骨再生へつながる可能性があり、意義のある重要な知見が得られた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 関節軟骨に対する低出力超音波の即時効果2011

    • 著者名/発表者名
      伊藤明良
    • 学会等名
      第24回軟骨代謝学会
    • 発表場所
      福岡九州大学医学部百年講堂
    • 年月日
      20110304-20110305
  • [学会発表] フーリエ変換赤外分光光度計による半月板の解析2011

    • 著者名/発表者名
      土本浩司
    • 学会等名
      第24回軟骨代謝学会
    • 発表場所
      福岡九州大学医学部百年講堂
    • 年月日
      20110304-20110305
  • [学会発表] Development and regeneration of the articular cartilage関節軟骨の発生と再生2010

    • 著者名/発表者名
      三浦美樹子
    • 学会等名
      第43回日本発生生物学会
    • 発表場所
      京都宝ケ池国際会議場
    • 年月日
      20100621-20100622

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公開日: 2013-06-26  

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