インドシアニングリーン(ICG)を用いた近赤外線法による心拍出量測定および循環血液量測定をおこなった。予測とおり少量(0. 8ml)のICGで前額部で安静および運動中もきれいな希釈曲線が描出することが可能であった。しかし、その測定される濃度に個人差が大きく、実際に算出される心拍出量、循環血液量とも個人差が大きくまたその値も従来測定で用いられているimpedance法で測定した心拍出量やエバンスブルーの希釈法で測定される循環血液量と比較して測定値の正確性に欠ける物であった。今後濃度の補正方法の検討が必要である。
|