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2012 年度 実績報告書

高齢者におけるアンチサッケードトレーニングに及ぼす頚部前屈姿勢の影響

研究課題

研究課題/領域番号 22700561
研究機関大阪保健医療大学

研究代表者

清田 直恵  大阪保健医療大学, 保健医療学部, 助教 (90559189)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードアンチサッケード / トレーニング / 頚部前屈 / 脳賦活 / 高齢者 / サッケード前脳電位 / 近赤外線分光法
研究概要

高齢者を対象としたアンチサッケードパフォーマンスと前頭葉活動に対するトレーニング効果、および頚部前屈でのトレーニングの特異的な効果について検討した。被験者は健康な高齢者30名とし、以下の3群に分けた:下顎部を支持台に置いた安静頚部姿勢にてトレーニングを行う群10名(NRT群)、頚部前屈姿勢にてトレーニングを行う群10名(NFT群)、およびトレーニングを行わない群10名(CON群)。NRTおよびNFT群は、30秒間のアンチサッケード試行を1日20ブロック、3週間に渡って実施した。トレーニング前後に、安静頚部姿勢および頚部前屈姿勢にてアンチサッケード課題中の水平眼球運動、Czにおける脳電位および近赤外線分光法による前頭前野における酸化ヘモグロビン濃度を測定した。NRTおよびNFT群において、反応時間、誤反応率およびサッケード前陰性電位のピークとスパイク電位の間の時間がトレーニング後に減少した。NFT群でのみ、トレーニング後に頚部前屈に伴う反応時間短縮が認められ、サッケード前陰性電位のピーク振幅のトレーニングに伴う有意な増大が両頚部条件において認められた。酸化ヘモグロビン濃度は、トレーニング前後ともにいずれの被験者群でもアンチサッケードの遂行に伴って増加した。NRTおよびNFT群ではトレーニング後にその増加量が小さくなる傾向が認められたけれども、トレーニングおよび頚部前屈姿勢の有意な影響は認められなかった。CON群では、トレーニング前後の測定値にいずれの変化も認められなかった。アンチサッケードのトレーニングがパフォーマンスを改善し、それに関連した神経経路を促通することが示された。さらに頚部前屈でのトレーニングでは、そのパフォーマンスと前頭葉活動に、小さいけれども相乗的な効果が認められた。ただし、これらのトレーニング効果は、アンチサッケードが自動的になるほど十分ではなかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高齢者における頚部前屈姿勢でのアンチサッケードトレーニング

    • 著者名/発表者名
      清田直恵
    • 学会等名
      日本生理人類学会第68回大会
    • 発表場所
      金沢大学

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公開日: 2014-07-24  

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