• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

マウス走運動がmicroRNA発現に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 22700595
研究機関松本大学松商短期大学部

研究代表者

川島 均  松本大学松商短期大学部, 商学科, 准教授 (10392416)

キーワード運動 / 海馬 / 神経新生 / microRNA
研究概要

10年ほど前から、運動習慣が大脳辺縁系の海馬領域において神経新生を誘発することが耳目を集めているが、その機序は未だ不明である。海馬は記憶や認知機能に関係することで知られている。近年、神経の分化や新生において20塩基ほどの短いマイクロRNA(miRNA)の関与が注目されており、運動誘発生の海馬神経新生にもその関与が推測される。しかしながら、現在のところ運動が海馬miRNA発現に及ぼす効果についての報告は全くない。そこで本研究では、運動が海馬miRNA発現に及ぼす効果について調べることを目的とした。
3ヶ月例の雌性C57BL/6マウスを用い、(1)飼育ケージに回転車輪を設置して12日間の自発性走運動を行う、(2)飼育ケージに回転しないように固定した回転車輪を設置して12日間過ごす、(3)飼育ケージに何も入れず12日間過ごす、という以上3つの実験群を用意した。全ての実験動物には飼育中に5-ブロモデオキシウリジン(BrdU)を投与し、後の脳組織免疫組織化学法により海馬神経新生のマーカーとした。
13日目、実験動物の脳が摘出され、一方の半球は海馬神経新生確認用とされた。他方の半球の海馬からはRNAが抽出され、miRNAマイクロアレイ法により特異的な変化を示すmiRNAを検出した。
10日あまりの運動習慣により、あるいは、固定された回転車輪が設置されるという飼育環境の影響により、比較的大きな変化を示したのは十数種類のmiRNAであった。今後、これらのmiRNAについて定量的RT-PCR法を用いて詳細に調べる予定である。

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi