研究概要 |
本研究では,大学院生が学習の勢いと肯定的な学習の雰囲気を生み出す指導技術や指導方略を習得するためのマイクロティーチングを作成し,その有効性を学習の勢いと学習の雰囲気に関するデータの収集・分析を通して検証する.くわえて,そのマイクロティーチングを適用した体育授業の実習プログラムを作成および実施し,大学院生が行う体育授業における学習の勢いと学習の雰囲気に関するデータを収集・分析することによって,マイクロティーチングを適用した体育実習プログラムの有効性を明らかにする. 今年度は,学習の勢いと肯定的な学習の雰囲気を生み出す指導技術,指導方略を習得するための練習の場として,人数および対象者,時間,授業場面を制限したマイクロティーチングについて検討を行った.研究協力者である福ヶ迫氏を香川大学に招き,特に学習の勢いを生み出すための指導技術・指導方略を習得するマイクロティーチングのあり方についてこれまでの先行研究の成果から検討した.その結果,学習規律を徹底するためのインストラクションのあり方,授業ルーチンを導入するインストラクションのあり方などの指導方略の重要性が指摘できた.くわえて,マネジメント場面における学習者のマネジメント行動に関する言葉がけに関する教師の指導技術を高める必要性を確認した.現在は,上記の指導方略および指導技術を考慮し,学習の勢いと肯定的な学習の雰囲気を生み出す指導技術や指導方略を習得するためのマイクロティーチングの作成を行っている.
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