• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

幼児の運動実施時の予測機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22700606
研究機関愛媛女子短期大学

研究代表者

杉山 真人  愛媛女子短期大学, 健康スポーツ学科, 講師 (00442400)

キーワード幼児 / 予測 / 運動技能 / 動的刺激
研究概要

本研究は動的刺激に対する幼児の反応特性を明らかにすることを目的とした.そこで本年度の研究課題として,まず現代の幼児が有している運動技能を含めた運動能力水準を把握することを試みた.その結果,身体活動水準が運動能力に影響することが示された.次に,一定速度で移動する光刺激に対する幼児の反応特性を明らかにすることを目的とし,3-5歳までの幼児44名及び大学生17名の反応を比較検討した.実験装置に関しては,被験者の前方に刺激ボックスが7つ設置され,刺激ボックスから呈示される赤色の光刺激が一定速度で左から右に移動する仕組みになっていた.被験者が行った課題は,一定の速度で移動してくる光刺激に対して,あらかじめ設定された刺激呈示位置(本実験ではS_6)に光が呈示された際,手元の反応キーを押すことにより,標的刺激と自身の反応を一致させることであった.被験者が遂行する課題の刺激速度条件は300ms,200ms,100msの3条件であり,試行数は各速度条件につき20試行であった.幼児は大学生よりも反応の遅れが生じていたことから,3-5歳児では本研究で採用した速度条件の刺激を十分に追従できる発育発達段階ではなかったといえる.また,5歳児に着目すると,正確性においては,200ms条件が最も誤差が少なく,300ms条件で最も誤差が大きかった.変動性においては,速度条件が低速になるほど変動性が高くなる傾向を示した.大学生においては,正確かつ安定した反応を示した.これらのことから,大学生は刺激を追従するとともに適切に動作の制御を行っていたが,5歳児では刺激を視覚的に追従することができても動作を適切に制御することが困難であったと考えられる。以上の結果は,幼児の予測機能を明らかにするための基礎的資料とすることができる.具体的には光刺激の移動中に刺激の遮蔽を生じさせた場合の反応の検討のために必要な資料となる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 動的光刺激に対する反応特性の年齢による比較-幼児の反応傾向に着目して-2011

    • 著者名/発表者名
      杉山真人
    • 雑誌名

      愛媛女子短期大学紀要

      巻: 22巻(印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] 幼児の身体活動水準及び運動プログラムに関する実践的研究2010

    • 著者名/発表者名
      杉山真人
    • 学会等名
      日本幼児体育学会
    • 発表場所
      流通経済大学(千葉県)
    • 年月日
      2010-08-28

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi